管理人のイエイリです。
工事現場では、大量の資機材を施工場所まで運搬する作業がありますが、いまだに昔ながらの台車や人力で行っていることが多いのではないでしょうか。
大林組はこのほど、工事現場での資機材運搬を自動化する無人搬送車を開発しました。
「低床式AGV(Automated Guided Vehicle)」というもので、車高はわずか18cmしかありません。
2本の枕木(りん木)をまたぐように資材を置いておくと、この平べったい車体が
ナ、ナ、ナ、ナント、
資材の下に潜り込んで
持ち上げ、現場のあちこちに自動搬送してくれるのです。
資材運搬の“線路”となるのは、現場の床に張った磁気テープです。途中に2cm程度の段差やスロープがあっても乗り越えられるので、工事用の仮設エレベーターにも乗降できます。
積載荷重は1tとなっています。
低床式AGVのタイヤ部分には、車軸に対して45度傾けたローラーを配置した「メカナムホイール」を採用しており、前、横、斜めと全方位への移動とその場での旋回が可能です。
そのため、フォークリフトのようにバックや切り返しの必要がなく、廊下やヤードでも進みたい方向に資機材を運搬できます。
磁気テープ上を走行する「自動運転モード」では、搬送先を設定すれば、元の場所と搬送先を繰り返し往復するので、手間がかかりません。
また、「遠隔操作モード」では、無線式の
ゲームコントローラー
を使って、磁気テープから外れたところでも自由自在に走行させることができます。
こんなシステムで資機材を楽に運搬できれば、現場もますます楽しくなりそうですね。
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