管理人のイエイリです。
最近、大雨や地震などによる土砂災害のニュースが増えています。土砂崩れで生活道路が寸断され、町が孤立状態になったという話もよく耳にしますね。
こんなとき、復旧作業でよく問題になるのが、斜面を転げ落ちてきた巨岩です。そのままのサイズではバックホーなどで撤去、搬出することが難しいので、復旧作業の障害になるからです。
こんなとき、「誰でも、安全・簡単に」巨岩を小割りにできる無人化施工システム「T-iROBO Breaker」を大成建設が開発しました。
オペレーターは建機から離れた場所にいて、無人の建機に搭載カメラから送られてくる映像をモニター画面上で確認し、
ナ、ナ、ナ、ナント、
岩を選ぶだけ
で、後は重機が勝手にブレーカーを使って岩を割ってくれるのです。
これまでの無人化施工では、作業個所に設置した複数のカメラから送られてくる映像を見ながら、オペレーターが建機の一挙手一投足をコントローラーでマニュアル制御しなければいけませんでした。
このシステムではそんな細かい操作はいりません。画面上で小割りにしたい岩を指定し、スタートボタンを押すだけで、建設機械が自動的に岩までの距離を認識し、ブレーカーを岩に当てて小割りにしてくれるのです。
まさに、
無人化施工界に石割り職人
が登場したという感じですね。
これが土砂崩れの現場に投入されれば、邪魔な巨石を次から次へと破壊して、撤去できそうです。復旧作業もスピーディーになるでしょう。
大成建設は「T-iROBO Breaker」を次世代の無人化施工システムと位置づけ、今後、数多くの実施工でさらなる高機能化と用途拡大を図っていく方針です。そして他の災害にも対応するとのことです。
人が立ち入れない環境化での作業というと、原発の廃炉作業などもあります。こうした分野での活躍にも期待したいと思います。