管理人のイエイリです。
鉄筋コンクリート造の仕口部などは、鉄筋が干渉しがちで設計者や施工者の悩みのタネです。
構造物の3Dモデルを作りながら設計するBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)ソフトなどには、鉄筋の3Dモデルから干渉部分を自動的に検出・表示してくれる機能が付いたものがあり、非常に便利ですね。
アーキテック(本社:富山市)が開発、販売するシミュレーション型鉄筋積算システム「鉄之助ソリッド」も、鉄筋の3Dモデルを作成しながら図面やCGから、加工帳まで作ってくれるソフトです。
BIMソフト同様に、鉄筋の干渉チェック結果を色分けし、
ナ、ナ、ナ、ナント、
柱や梁の仕口部分だけ
をまとめて表示してくれるのです。
と、ここまでは普通のBIMソフトと変わりません。
大きく違うのは、最近、
「自動干渉回避ボタン」
が設けられたことです。
干渉した状態の鉄筋モデルでも、このボタンを押すことで、柱筋や梁筋が干渉しない位置に自動的に移動し、干渉を一気に解決することができるのです。
そして、この回避処理を行ううえで、鉄筋の最小間隔は保ってくれるのです。
自動干渉回避機能のビデオ(動画:YouTubeより)
日本の国産3Dソフトも、このところ進化がめざましいですね。BIM/CIM界に新しい風を吹き込んでくれそうです。
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