鉄筋干渉を自動修正!アーキテックの「鉄之助ソリッド」が進化していた
2015年10月27日

管理人のイエイリです。

鉄筋コンクリート造の仕口部などは、鉄筋が干渉しがちで設計者や施工者の悩みのタネです。

構造物の3Dモデルを作りながら設計するBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)ソフトなどには、鉄筋の3Dモデルから干渉部分を自動的に検出・表示してくれる機能が付いたものがあり、非常に便利ですね。

アーキテック(本社:富山市)が開発、販売するシミュレーション型鉄筋積算システム「鉄之助ソリッド」も、鉄筋の3Dモデルを作成しながら図面やCGから、加工帳まで作ってくれるソフトです。

BIMソフト同様に、鉄筋の干渉チェック結果を色分けし、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

柱や梁の仕口部分だけ

 

をまとめて表示してくれるのです。

「鉄之助ソリッド」の干渉チェック機能。柱や梁の仕口部分だけをまとめて表示してくれるので便利だ(以下の資料:アーキテック)

「鉄之助ソリッド」の干渉チェック機能。柱や梁の仕口部分だけをまとめて表示してくれるので便利だ(以下の資料:アーキテック)

鉄筋の3Dモデル上で表示した干渉部分。左上には干渉部分の一覧表が表示され、干渉している部分には「●」印が表示されている

鉄筋の3Dモデル上で表示した干渉部分。左上には干渉部分の一覧表が表示され、干渉している部分には「●」印が表示されている

と、ここまでは普通のBIMソフトと変わりません。

大きく違うのは、最近、

 

「自動干渉回避ボタン」

 

が設けられたことです。

干渉した状態の鉄筋モデルでも、このボタンを押すことで、柱筋や梁筋が干渉しない位置に自動的に移動し、干渉を一気に解決することができるのです。

そして、この回避処理を行ううえで、鉄筋の最小間隔は保ってくれるのです。

干渉部分が赤く示された仕口部の鉄筋

干渉部分が赤く示された仕口部の鉄筋

「自動干渉回避ボタン」で干渉が解決した

「自動干渉回避ボタン」で干渉が解決した

干渉回避後の3Dモデル。左上の一覧表から「●」印が消えているのがわかる

干渉回避後の3Dモデル。左上の一覧表から「●」印が消えているのがわかる

仕口部の拡大CGパース

仕口部の拡大CGパース

自動干渉回避機能のビデオ(動画:YouTubeより)

日本の国産3Dソフトも、このところ進化がめざましいですね。BIM/CIM界に新しい風を吹き込んでくれそうです。

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