管理人のイエイリです。
東京・明治神宮外苑で、「東京デザインウィーク2015」というオシャレなイベントが、10月24日~11月3日まで開かれています。
野球場が6面もある広場に、仮設のパビリオンを何棟も建設し、その中でデザインや建築、アート、ファッションなどの展示やライブイベントが毎日、開かれています。
その中で注目すべきなのが、「インタラクティブ建築模型展」という展示コーナーです。伊東豊雄、隈研吾といったビッグネームの建築家が作った建築模型が並んでいます。
その中で、ビックリするような建築模型がありました。清水建設が設計施工した「京橋こども園」の40分の1スケール模型です。
照明を除き、建物1棟を丸ごと、石こうを材料にして3Dプリンターで造形したものですが、大きさは幅940mm×奥行670mm×高さ600mmで、
ナ、ナ、ナ、ナント、
総重量が100kg
というギネス級(?!)の模型なのです。
30以上のパーツに分けて造形し、製作には1カ月以上かかったそうです。
模型をよく観察すると、子どもたちが園内を走り回ったり、床に座って先生の話を聞いたりしている様子もよく再現されています。
模型の前には透明な高木が5本立っていますが、これも3Dプリンターで造形したそうです。
東京デザインウィークでは、今回のテーマである「インタラクティブ」を象徴する東京・渋谷のスクランブル交差点をテーマにした「渋谷スクランブル交差点アワード」も行われ、園部竜太氏が見事、グランプリを獲得しました。
また、10月28日の夜は、各界のデザイナーや建築家が約7分間のトークを繰り広げる「ペチャクチャナイト(PechaKucha Night)」が行われました。
建築家の妹島和世氏や山下保博氏といったビッグネームに混じって、注目を集めたのが日本設計の寺崎雅彦氏と河野建介氏のプレゼンです。
昨日のブログでも紹介した、上越市新水族館の日本海型の水槽を設計する際に行った
数値流体シミュレーション
について、軽妙なトークを繰り広げたのです。
ペチャクチャナイトのルールは、1組20枚のスライドを映写し、20秒ずつ解説するというものです。お二人のプレゼンも、ちょうど20枚のスライドが用意されていました。
日本設計の寺崎雅彦氏と河野建介氏が使った20枚のスライド |
「東京デザインウィーク」は、11月3日まで11時~21時まで(最終日は20時まで)開催しています。当日券は3000円です。
毎日、いろいろなイベントが開かれていますので、東京周辺の方は、仕事帰りにデザインの世界を堪能してみてはいかがでしょうか。