管理人のイエイリです。
建物の外観や自然法則を生かした曲面など、数式やアルゴリズムによって3D空間を設計する「パラメトリック・デザイン」や「アルゴリズミック・デザイン」という手法があります。
ソフトウエアで言えば、複雑な3D曲面をデザインする「ライノセラス(Rhinoceros)」を数式やアルゴリズムで制御するアドオンソフト「グラスホッパー(Grasshopper)」の組み合わせがよく使われています。
台湾・台中出身の建築士、王惟顥(ワン・ウェイハウ)さんは、英国の大学や企業でパラメトリック・デザインを学び、建築設計に応用するスペシャリストです。
英国の大手建築設計事務所、KPFにいたときはデザインチームの一員として、
ナ、ナ、ナ、ナント、
近未来的なデザイン
と評判のアブダビ国際空港プロジェクトで、パラメトリックモデルの設計を担当するなど、この分野で様々な実績を残しています。
パラメトリック・デザインと言うと、複雑な3D曲面を設計するツールというイメージが強いですが、少ない種類の型枠や部材で複雑な曲面を施工したり、力学的な解析を行ったりするエンジニアリング的な使い方も可能です。
また、建物の躯体や部材に合わせた鉄筋の配置や断面図の切り出しといった、部材製作や施工図の作成といった目的にも使えます。
王さんは、日本の建築設計事務所や建設会社、大学などから、パラメトリック・デザインでの
設計やデザイン、教育
などの業務を建築家やパートナーとして請け負いたいと、12月22日まで来日して売り込み中です。
作成した3Dデザインは、BIMソフトに取り込んで使うこともできます。
王さんは英語と中国語はペラペラで、日本語も少し話せます。ご興味のある方は、王さんが所属するサワラ・アーキテクツ(SAWARA ARCHITECTS LTD)まで、お問い合わせを。
日本のBIM界に海外から売り込みが来るようになったとは、いよいよ国際的になってきましたね。