管理人のイエイリです。
シールドマシンで地中を掘進しながら、セグメントを組み立ててトンネル内壁を作っていくシールド工法では、損傷や漏水などを防ぐため、セグメントを正確な円に組み立てることが重要です。
しかし、小口径断面用のシールドマシンは、作業スペースが狭く、内部に排土用のスクリューコンベヤーなどがあり、組み立てたセグメントの真円精度を計測するのが困難です。
そこで大和ハウスグループのフジタは、直径2メートルの小口径断面にも設置できる「小口径シールド真円度計測システム」を新開発しました。
シールドマシンのカッターフェースを回転させる軸に、2台のレーザー距離計を取り付け、組み立て直後のセグメント形状を
ナ、ナ、ナ、ナント、
リアルタイムに計測
できるのです。
そのため、セグメントの真円度に異常が起こったときはすぐに是正することができるようになりました。
このほか、シールドマシンの姿勢制御やセグメントの組み立てパターンの調整にも、フィードバックが行えます。
レーザー距離計を使っているので、
計測精度も±1.5mm
と高精度です。
このシステムは、同社が2013年に開発した「大中口径向け真円度連続計測システム」を改良したものです。
既に、千葉県発注の「江戸川左岸流域下水道管渠築造工事」(泥土圧シールド、セグメント外径2000mm、延長965m)に導入し、有効性を確認しました。
土木工事もITの力でどんどん、高精度になってきましたね。
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