ナント、5万円台!オープンソースのレーザーカッターがあった
2016年1月5日

管理人のイエイリです。

あけましておめでとうございます。今年も「建設ITワールド」をよろしくお願いします。

今、建築模型を作るのに欠かせない道具になりつつあるのが、3Dデータ通りの立体模型を造形する3Dプリンターと、図面通りに板材を切断・刻印するレーザーカッターです。

3Dプリンターは最近、10万円台で買えるものも多くなってきましたが、レーザーカッターの低価格化も進んできました。

例えば、山梨県南アルプス市のsmartDIYsはオープンソースの組み立て式デスクトップレーザー加工機「Smart Laser Mini」を販売しています。

オープンソースのレーザー加工機「Smart Laser Mini」(以下の写真、資料:smartDIYs)

オープンソースのレーザー加工機「Smart Laser Mini」(以下の写真、資料:smartDIYs)

そのお値段は、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

5万9184円(税込み)

 

という驚異の低価格なのです。

サイズは510×480×140mm(ケーブル含まず)、重さは約2.8kgとこれまでのレーザー加工機の常識を打ち破った小型・軽量さを実現しました。

パソコンと並べて置いたところ

パソコンと並べて置いたところ

加工エリアは280×230mmで、切断には出力1.6W、クラス4の青色ダイオードレーザーを使います。レーザーヘッド部には保護カバーが付いているので、強い光が漏れる心配はありませんが、同社では別売りの安全カバーの使用を推奨しています。

カットや彫刻ができる素材は紙のほか段ボール、発泡スチロール、ベニヤ板、黒色アクリル板などです。ガラスやスチール、ステンレスは加工できません。

切断中の様子。レーザーヘッド部には保護カバーが付いている

切断中の様子。レーザーヘッド部には保護カバーが付いている

別売りの安全カバー。価格は2万5164円(税込み)

別売りの安全カバー。価格は2万5164円(税込み)

バルサ材などの切断は2mm厚までOK

バルサ材などの切断は2mm厚までOK

木材の表面に彫刻したところ

木材の表面に彫刻したところ

アルミ材はアルマイト処理の剥離のみ可能

アルミ材はアルマイト処理の剥離のみ可能

●加工可能な材料

素材 カット 彫刻
OK OK
段ボール 3mmまで OK
ゴムシート 6mmまで OK
発泡スチロール 5mmまで OK
2mmまで OK
アクリル 2mmまで(※1) OK
シナベニヤ 2mmまで OK
バルサ板 2mmまで OK
フェルト 3mmまで OK
プラスチックシート 0.5mmまで(※2) OK
ウレタンシート 2mmまで OK
フィルム OK OK
ガラス NG NG
アルミニウム NG OK(※3)
スチール NG NG
ステンレス NG NG

※1.不透明の黒色アクリルのみ、※2.グレープラプレートのみ、※3.アルマイト処理の剥離のみ

切断用のデータは、

 

SVGファイルやDXFファイル

 

を使います。刻印用のデータはSVGデータに画像ファイル(PNGまたはBMP)を埋め込みます。

加工用のデータ例

加工用のデータ例

出力1.6Wだと、ちょっと物足りないと思う方もおられるでしょう。smartDIYsでは、この機種の他に出力40WのCO2レーザーで厚いアクリル板などを切断できる「Smart Laser CO2」(価格は税込みで21万4704円)という機種も発売しています。

3Dプリンターとともに、低価格になったレーザーカッターを使うと、建築模型作りもはかどりそうですね。

Smart Laser Mini Use from smartDIYs on Vimeo.

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