9人いれば4.4kWh!担いで運べるサバイバル電源が登場
2016年1月22日

管理人のイエイリです。

スマートフォンは、災害時の避難所で大活躍します。電話やメールで安否確認ができるのはもちろん、災害情報や天気予報を入手するテレビやラジオの代わりや、LEDランプ付きの機種は懐中電灯になったりします。

避難所のインフラとして、必要最小限の「電源」は欠かすことができないものとなりましたが、電源の途絶に備えて、非常用電源をすべての避難所に配置することはコストの面からもあまり得策ではありません。

そこで協和エクシオは、必要なときに必要な場所で電源供給ができる「サバイバル電源」(PDFリリース)を3月に発売することになりました。

バッテリーの充電部、放電部、電池部をそれぞれユニットに分解することにより、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

人間が担いで運べる

 

ようにしたのです。

「サバイバル電源」の運搬イメージ(以下の写真、資料:協和エクシオ)

「サバイバル電源」の運搬イメージ(以下の写真、資料:協和エクシオ)

ユニットの重さは充電ユニットが10.5kg、放電ユニットと電池ユニットが12kgで、それぞれ専用のリュックサックが付属しています。

さらに各ユニットはIP65準拠の防じん・防水性能を持っているので、雨の中でも安心して運べます。

電池ユニットにはリチウムイオンバッテリーを採用し、1台あたりの容量は0.55kWです。最大で8台まで接続できるので、1人が放電ユニット、8人が電池ユニットを担いでいけば、家庭用蓄電池に匹敵する4.4kWhの非常用AC電源を作れるというわけです。

組み立てたサバイバル電源。写真は充電ユニットと放電ユニットを各1台、電池ユニットを6台接続した3.3kWh構成のもの

組み立てたサバイバル電源。写真は充電ユニットと放電ユニットを各1台、電池ユニットを6台接続した3.3kWh構成のもの

では、上の写真のように電池ユニットを6台接続し、3.3kWhの蓄電池を作ったとき、どれだけの電力が使えるかというと、スマホ充電(5W相当)ならは660台を充電することができます。これだけの容量があれば、避難者も安心ですね。

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充電ユニットは、AC100V電源のほか、クルマのシガーソケット(DC12V/24V)、そして太陽光発電(MPPT機能)に対応しています。そのため、商用電源がない工事現場の電源などとしても使えます。

このほか通信機能としてLTEやWi-Fiを搭載しており、Wi-Fiのアクセスポイントとして使えます。また、電池容量が少なくなったときはアラートメールを送信してくれます。

バッテリーというと、いざ災害が起こったときに充電する必要があるのではと思いがちですが、1度満充電しておくと

 

1年後でも約90%の蓄電容量

 

を保っています。

そのため、倉庫から取り出してすぐに避難所に運び、使うことができます。

気になるお値段ですが、充電、放電、電池の各ユニットを1台ずつセットした最小構成で200万円(税込み)です。協和エクシオは2月4日と5日、パシフィコ横浜で開催される「第20回 震災対策技術展 横浜」で、サバイバル電源を出展するそうですので、気になる方は見てきてはいかがでしょうか。

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