管理人のイエイリです。
CIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)ソフトで、本設や仮設の構造物をモデリングするとき、重機や仮設材などを3D化した「CIMパーツ」が1つでもないと、効率は大幅に低下します。
そこで、土木分野での3Dモデル利活用の推進や、CIMの円滑な導入を後押しすることを目指して活動する団体、「Civilユーザグループ」(以下、CUG)は、重機や仮設材などを自前でCIMパーツ化し、会員に対して
ナ、ナ、ナ、ナント、
無料でダウンロード
できるようにしているのです。
ファイル形式は、CIMソフト「Revit Structure」用のRA形式、DWG形式、DXF形式で提供されています。現在、約250個のパーツがそろっています。
CUGというと、オートデスクのCIMソフト「Civil 3D」のユーザー会をイメージする人もいると思いますが、2012年に同社から独立した団体になりました。
そして、会員自身が業務で作ったCIMパーツを収集し、惜しげもなく公開しているのです。そして各CIMパーツの品質がばらつかないように、独自でCIMパーツ用のLOD(詳細度)を定義しています。
中には、買えば数十万円するCIMパーツ集と同様のパーツも含まれています。会員登録は無料ですので、登録して使わないともったいないですね。
しかし、CUGの幹事で、3D部品サブワーキンググループを担当する杉浦伸哉さん(大林組)は、「まだまだ足りないものがある。必要なものがあれば教えてほしい」と言っています。
そして、CUGのウェブサイトに、3D部品の利活用に関する
アンケートコーナーを開設
し、CIMユーザーのニーズを調査しています。(アンケートコーナーはこちら)
アンケートは2月末までの予定ですが、延長する可能性もありそうです。既に100人以上が回答しています。
「CIMパーツ自体には特にノウハウはないので、著作権についての制限は最小限にしている。ギブ・アンド・テークの精神でCIMユーザー同士、お互いに協力していこう」と、杉浦さんは語っています。
皆さんもぜひ、アンケートに回答してみてはいかがでしょうか。自分の欲しいCIMパーツが登録されかもしれませんよ。
そして、自分で作ったCIMパーツがあれば、どんどんアップロードして、ギブ・アンド・テイクの輪を広げていこうではありませんか。