管理人のイエイリです。
建設業界への就職を目指す女子にとっては、「現場でトイレはどうするのか」「作業の足手まといにならないか」「男社会の中でやりがいはあるのか」など、現場での生活自体が、最大の関心事です。
こうした疑問に答えようと作られたのが、「100年づくりにあなたの力を ―未来をひらく女性たち―」という約19分のムービーです。
鹿島の協力会社で構成する鹿島事業協同組合連合会が、女子を建設業界に呼び込もうと制作しました。
面白いのは、ムービーの中では
ナ、ナ、ナ、ナント、
女子職人たちのホンネ
が多数、収録されていることです。
例えば、大阪市内の建築現場で働く6年目の女性とび職、掛橋さん。大学卒業後、塾講師をしていたが昼間に働ける仕事として、この世界に飛び込んだそうです。
外から見ると、女性でとび職を務めるのはさぞかし大変そうですが、意外にも「みんなで働くのは楽しい」と語ります。
そして、とび職のよい点としては、「どれだけ食べても太らないこと」と笑う。これは、就職先を考える女子たちに対して、建設業が大いにPRできるポイントですね。
東京・世田谷区の小田急線高架化工事の現場で働くクレーンオペレーターの井島さんは、「現場はみんながやさしくしてくれる」と、結構、居心地がよさそうです。
そして「女性は結婚、出産があるが、人生のステージに合わせた働き方ができるようにしたい」と、家庭での生活と仕事の両立も考えています。
最後に登場する塗装工の女子3人組は、経験2カ月~8カ月ですが、教育訓練センターでの研修を受けました。
「学んだことが自分の身になってくことが実感できるので、もっと頑張りたくなる」(兼田さん)、「ハキハキと返事をする礼儀作法が身についた」(浦西さん)など、塗装工として毎日、成長している自分にやりがいを感じているようです。
そして、浦西さんは浦西さんは「初めての女性職長も目指したい」と語ります。現場で働く女子たちも、結婚までの“腰かけ”ではなく、本格的なキャリアアップを目指して働いていることが分かります。
東京・中央区の建築現場で働く双子の型枠大工、吉岡理沙さんと真生さんは、「この仕事をして筋肉が付いた。お金をかけずにダイエットできる」と、
職場がダイエットの場
であることを暴露しています。
こうした現場で働く女子たちのホンネは、やはりムービーの中で生の声で聞いて、初めて伝わってきますね。
今、「建設業界 就職」といったキーワードでググると、「建設業界はやめておけ」といったネガティブなものが上位に来ていますが、このムービーのようなものも負けずに出てくるように、建設業界もサーチエンジン対策に力を入れてほしいところですね。