3Dプリンターで製作!ニューヨークの5000分の1縮尺都市模型を発売
2016年2月16日

管理人のイエイリです。

ネット上でベンチャー企業への出資を集める「キックスターター(KICKSTARTER)」には、3Dプリンター関係の面白いプロジェクトでいろいろと転がっています。

出資締め切りまであと1週間もありながら、既に目標金額を10倍上回る8万ドル以上の出資金を集めているのが、米国・ニューヨークのマイクロスケープ(microscape)が資金公募している「都市模型(Architectural Cityscape Models)」プロジェクトです。

 

キックスターターで人気を集めている都市模型プロジェクト(資料:KICKSTARTER)
キックスターターで人気を集めている都市模型プロジェクト(資料:KICKSTARTER)

エンパイア・ステートビルなど高層ビルが立ち並ぶニューヨークの街並みを、5000分の1スケールで精密に模型化したものですが、製作には

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

3Dプリンター

 

を使用しているのです。

都市模型。1ブロックは約15cm角(以下の写真、資料:microscape)

都市模型。1ブロックは約15cm角(以下の写真、資料:microscape)

壁に掛けるとインテリアになります

壁に掛けるとインテリアになります

模型は6インチ(15.24cm)角で、高さは1~約5.5インチ(2.54~13.97cm)、重量は5~10オンス(142~284グラム)です。材料には耐久性のある樹脂を使っています。

ニューヨーク全体を約200のブロックに分けて製作しているので、隣り合うブロックを購入して並べることもできます。

ニューヨーク南端のワン・ワールド・トレードセンタービル周辺の模型

ニューヨーク南端のワン・ワールド・トレードセンタービル周辺の模型

エンパイア・ステートビル周辺のブロックを2つ並べたところ

エンパイア・ステートビル周辺のブロックを2つ並べたところ

ガラステーブルの下に設置した例

ガラステーブルの下に設置した例

模型の製作に当たっては、ニューヨークの街並みを航空レーザー測量で計測した点群データを3Dモデル化し、3Dプリンターで出力できるように手作業で加工しました。

マイクロスケープではこの2年間、様々な3Dプリンターや材料、モデル形状をテストし、都市模型に適した製作方法を研究してきたそうです。

航空レーザー測量で作ったビルの3Dモデル

航空レーザー測量で作ったビルの3Dモデル

ニューヨークの街並み全体の3Dモデル

ニューヨークの街並み全体の3Dモデル

ちなみに、1区画の模型のお値段は、125ドルです。そのため、

 

2万5000ドルで全NYを購入

 

できることになります。

マイクロスケープでは今後、都市の発展に応じて模型をアップデートしたり、他の人気都市を模型化したりすることも計画しています。

模型の差し替えも可能に

模型の差し替えも可能に

都市模型は手作業で作るとなると、大変ですが3Dプリンターなら簡単に作れます。インテリアなどとして今後、定着してくれば建築設計事務所などの新製品になるかもしれませんね。

このプロジェクトの出資者は、出資額に応じて割引価格でいくつかのブロックを指定して購入できます。出荷時期は2016年12月の予定です。

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