管理人のイエイリです。
ネット上でベンチャー企業への出資を集める「キックスターター(KICKSTARTER)」には、3Dプリンター関係の面白いプロジェクトでいろいろと転がっています。
出資締め切りまであと1週間もありながら、既に目標金額を10倍上回る8万ドル以上の出資金を集めているのが、米国・ニューヨークのマイクロスケープ(microscape)が資金公募している「都市模型(Architectural Cityscape Models)」プロジェクトです。
エンパイア・ステートビルなど高層ビルが立ち並ぶニューヨークの街並みを、5000分の1スケールで精密に模型化したものですが、製作には
ナ、ナ、ナ、ナント、
3Dプリンター
を使用しているのです。
模型は6インチ(15.24cm)角で、高さは1~約5.5インチ(2.54~13.97cm)、重量は5~10オンス(142~284グラム)です。材料には耐久性のある樹脂を使っています。
ニューヨーク全体を約200のブロックに分けて製作しているので、隣り合うブロックを購入して並べることもできます。
模型の製作に当たっては、ニューヨークの街並みを航空レーザー測量で計測した点群データを3Dモデル化し、3Dプリンターで出力できるように手作業で加工しました。
マイクロスケープではこの2年間、様々な3Dプリンターや材料、モデル形状をテストし、都市模型に適した製作方法を研究してきたそうです。
ちなみに、1区画の模型のお値段は、125ドルです。そのため、
2万5000ドルで全NYを購入
できることになります。
マイクロスケープでは今後、都市の発展に応じて模型をアップデートしたり、他の人気都市を模型化したりすることも計画しています。
都市模型は手作業で作るとなると、大変ですが3Dプリンターなら簡単に作れます。インテリアなどとして今後、定着してくれば建築設計事務所などの新製品になるかもしれませんね。
このプロジェクトの出資者は、出資額に応じて割引価格でいくつかのブロックを指定して購入できます。出荷時期は2016年12月の予定です。