IoTで不動産が変わる!三菱地所グループが無人内覧システムを導入
2016年2月3日

管理人のイエイリです。

賃貸マンションを借りたい人はまず、その物件を見に行くことから始まります。普通は、不動産会社の人に部屋の鍵を開けてもらい、それから内部を見学する、という手順になりますね。

ところが東京・台東区にある三菱地所レジデンスの高品質賃貸マンション「ザ・パークハビオ 上野レジデンス」(総戸数125戸)の場合は、借りたいと思っている人自身が、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

スマホで解錠

 

して部屋の内部を見学できるのです。

「スマート内覧」を試験導入した「ザ・パークハビオ 上野レジデンス」(写真:三菱地所レジデンス)

「スマート内覧」を試験導入した「ザ・パークハビオ 上野レジデンス」(写真:三菱地所レジデンス)

スマホで解錠するイメージ(写真:ライナフ)

スマホで解錠するイメージ(写真:ライナフ)

同マンションでは、無人内覧システム「スマート内覧」(PDF資料)を試験導入しました。

このマンションには、玄関ドアの内側から鍵のサムターン部に「NinjaLock」という装置を取り付けてあります。

見学希望者はインターネットで直接、内覧を予約し、スマートフォンを持って現地に出掛けます。そしてドアをノックしてスマホを操作すると、Bluetoothによって鍵が開く、という仕組みです。

三菱地所グループは、同マンションの試験運用を経て、今後、他物件にもスマート内覧の導入を拡大していく予定です。

サムターン部に取り付ける「NinjaLock」(写真:ライナフ)

サムターン部に取り付ける「NinjaLock」(写真:ライナフ)

「スマート内覧」による物件見学の仕方(資料:三菱地所レジデンス)

「スマート内覧」による物件見学の仕方(資料:三菱地所レジデンス)

「NinjaLock」は、特定の相手に、

 

特定の時間帯だけ

 

利用可能な鍵を提供するシステムです。

このほか、鍵の開閉をいつ、誰が行ったかという履歴管理を行う機能などもあります。不動産に特化したシステム開発企業「ライナフ」が開発しました。

つまりスマート内覧は、「鍵のIoT化」と言っても過言ではありません。

ライナフでは、NinjaLockを利用して会議室やコワーキングスペースなどを時間貸しできる「シェアルーミング」というスペース共有システムも運用しています。

2020年の東京オリンピック開催に向けてのホテル不足を解消するための民泊活用や、空き家の有効活用にも、このシステムは使えそうですね。

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