管理人のイエイリです。
新築やリフォームの際、施主にとってのメーンイベントともいえるのが、システムキッチンやユニットバスなどの住宅設備選びです。
住宅設備や建材は、数多くの製品が販売されているので、サイズや色、オプションなどの組み合わせは、数億通り以上になり、納まりや部屋とのマッチング検討を行うのは、紙のカタログだと不可能といってもいいでしょう。
そこで福井コンピュータドットコムは、ウェブ上で建材・設備を選んで仮想の部屋に置きながら検討できる3Dシミュレーションサイト「3Dカタログ.com」を2016年4月にオープンすることになりました。
収録される建材や設備の3Dデータは、
ナ、ナ、ナ、ナント、
約100社、4500製品分
という膨大な数なのです。
機能としてはまず、建材・設備や建物空間の3Dシミュレーションがあります。製品の色やオプションなどを3Dで確認しながら、リビングやキッチンに置いたときの納まりやデザイン検討が行えます。
3Dモデルは各製品の電子カタログとリンクしているため、もっと詳しい情報が見たいときは、従来のカタログを見る感覚で参照できます。
膨大な製品の中からせっかく選んだものが、後ですぐに参照できるようにシミュレーション結果をワンクリックでお気に入りに登録したり、PDFやExcel形式で美しいイメージボードに出力したりすこともできます。
3Dカタログ.comの建材・設備データは、「ARCHITREND ZERO」など福井コンピュータアーキテクト製のCADソフトとも連携し、
BIMパーツのように
使うこともできます。
CGやプレゼンボードだけでなく、平面図や見積書など設計図書とも連動するのは、便利ですね。対応CADは2016年の夏ごろ発売される予定です。
このほか、「Myカタログサービス」という機能もあり、工務店などがクラウド上に建物のプランを3Dでアップロードし、施主と共有しながら仕様検討を行うこともできます。
上記の機能の内、CAD連携サービスとMyカタログサービスは有料ですが、3Dカタログの参照やシミュレーションは無料で使えます。
なお3Dモデルのフォーマットには、ラティス・テクノロジーのXVL形式が使われています。
日本のソフトベンダー同士のコラボで、3Dによる住宅設計の輪が工務店、建材・設備メーカーから施主へと、広がってていきそうですね。