管理人のイエイリです。
3DレーザースキャナーやMMS(モービル・マッピング・システム)、ドローン(無人機)による現場の3D計測が急速に普及してきました。
そこで問題になるのが、取得した膨大な点群データからクルマや人、樹木など不要なものを取り除く後処理です。
アイサンテクノロジーは3月30日、膨大な点群データを処理できる精密3次元空間データ生産ツール「3DWING(スリーディーウイング)」を発売することになりました。
驚くべきは処理できる点群データの数です。
ナ、ナ、ナ、ナント、
100億点の大量点群
を読み込んで、サクサク表示しながら、様々な後処理が行えるのです。
点群上で3次元図形を作成する機能、MMSデータの走行軌跡や写真情報を表示する機能、線形から縦横断切り出す機能、座標や区画情報を作成する機能など、様々な機能を搭載しています。
中でも、便利なのは人やクルマなどが写った不要なデータを削除する機能です。
例えば、クルマが写った点群上の1点をクリックすると、
クルマ全体が自動認識
によって選択され、削除したり別のグループに分けて保存したりすることができるのです。
また、樹木の場合は枝や葉っぱが広がっていますが、幹や葉っぱの数点をクリックすることで効率的に樹木を選択できます。
そして、クルマや樹木は別々のグループとして登録し、CADソフトのレイヤーのような感覚で表示や非表示を行えます。
このソフトを使うと、点群をBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)やCIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)などで、楽に使えそうですね。
価格はオープン価格ですが、同社のウェブサイトから申し込むと、先着30名様にはモニター価格で提供されるとのことです。ご興味のある方はアクセスしてみてください。
クルマや樹木などを自動認識して削除するデモ動画