ドローンは「空のEV」!テラモーターズが土木測量に堂々参入

2016年3月17日

管理人のイエイリです。

テラモーターズ(本社:東京都渋谷区)は、電動バイクや電動シニアカーを開発・販売するEV(電気自動車)のベンチャー企業です。

日本企業ですが、現在の主な市場はバングラデシュやインド、ベトナムなどの東南アジアとなっています。

バングラデシュ市場向けのEV(以下の写真:特記以外はテラモーターズ)

バングラデシュ市場向けのEV(以下の写真:特記以外はテラモーターズ)

ベトナム市場向けのEV2輪車

ベトナム市場向けのEV2輪車

インドのデリーにあるテラモーターズの工場

インドのデリーにあるテラモーターズの工場

テラモーターズはこのほど、新規事業としてドローン(無人機)の開発サービスに参入することになり、新会社、テラドローンを設立しました。代表取締役社長は、テラモーターズでも代表取締役社長を務める徳重徹氏です。

今後、大きな成長が見込まれるドローン市場としては、宅配サービスや空撮サービスなど、様々なものが考えられていますが、テラドローンが参入する第一弾の事業は、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

ドローンによる土木測量分野

 

なのです。

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テラドローンが事業で使用するドローン(写真:家入龍太)

テラドローンが事業で使用するドローン(写真:家入龍太)

飛行中のドローン

飛行中のドローン

「これまでEVを作ってきた会社が、いきなり土木測量に参入して、建設業界が求める精度を出せるの?」といぶかしがる向きもあるでしょう。

その点はぬかりはありません。徳重社長は「既に100件以上の測量実績がある。大手ゼネコンも認めた誤差プラスマイナス5cm以下の技術を提供する」と堂々発言しました。

というのも、同社のドローン事業は鹿島と共同でドローンによる空撮写真を使った施工管理システムを開発してきたリカノス(本社:山形市)から、事業譲渡を受けたものだからです。

鹿島とリカノスが共同開発した技術により作成された土工現場の3Dモデル(資料:鹿島)

鹿島とリカノスが共同開発した技術により作成された土工現場の3Dモデル(資料:鹿島)

ドローンは、モーター、バッテリー、制御装置といった主要部品がEVと共通しているので、“空のEV”とも言えます。テラドローンはEVで培った技術力を生かし、今後は飛行時間の拡大やGPSが使えない場所での飛行、管制システムなどの技術開発にも取り組んでいく予定です。

ところで、テラモーターズの徳重社長が、次の事業としてドローン事業について調べ始めたのは、

 

わずか半年前

 

と、つい最近のことでした。

それからあれよあれよという間に、会社を設立し、3月下旬からドローンによる土木測量事業を始めるというのですから、ビックリですね。

本体のテラモーターズの売上高も2015年度は約3億円でしたが、16年度は30億円と10倍になる見込みです。そして18年度は300億円、2020年には1000億円を達成し、企業評価額10億ドル以上で非上場の“ユニコーン企業”になることを目指しています。

急増する売上高。2020年は1000億円を達成するのが目標だ

急増する売上高。2020年は1000億円を達成するのが目標だ

徳重社長は「ドローン事業はスピード感と現場力を持って取り組んでいく。東京、仙台、山形、神戸の4拠点から全国展開し、他の測量会社とも連携したい。今後はインフラ点検や維持管理分野にも参入していく」と語りました。

建設業界にすい星のごとく現れたベンチャー企業が、国土交通省が推進する「i-Construction」戦略をどのように後押ししていくのかが楽しみです。

記者会見後の囲み取材もすごいことに(写真:家入龍太)

記者会見後の囲み取材もすごいことに(写真:家入龍太)

 
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