管理人のイエイリです。
中古建設機械の売買と言えば、港湾に面した巨大な会場に機械を集結させ、世界中からバイヤーを呼び込むイベントを思い起こさせます。
しかし、この業界にもIoT、すなわち「モノのインターネット」化が始まっているようです。
中古建設機械の取引サイト「ALLSTOCKER」を運営するSORABITO(本社:東京都中央区)は、「リアル×ITの融合」により、アジアでナンバーワンの産業機械プラットフォームを目指すため、第三者割当増資により
ナ、ナ、ナ、ナント、
総額5億円の資金調達
を実施したのです。
増資の引受先は新規株主としてグリーベンチャーズ、JA三井リース、オプトベンチャーズ、SMBCベンチャーキャピタル、既存株主としてGMO VenturePartners1、小泉文明氏、高野秀敏氏となっています。
試しにどんな機械が売買されているのかを、ALLSTOCKERSのサイトで見てみました。建設機械は油圧ショベルやブルドーザー、コンプレッサーなどに至るまで13のカテゴリーに分けて整理されています。
このほか、フォークリフトなどの運搬機械、トラクターなどの農業機械、ダンプ、トラックなどの車両、そしてアタッチメントやパーツまで、様々なカテゴリーが設けられています。
ALLSTOCKERには、メガバンクと提携した決済機能や、建機などを売り手の保管場所から世界中に運送する物流機能、そして全国統一鑑定基準によって
出張鑑定する鑑定機能
をワンストップで提供しています。
同社は出張鑑定をスムーズに行うため、2016年3月にスマートフォンによる「ALLSTOCKER鑑定」をスタートさせています。
中古建機の売買がIoT化されることにより、従来のように中古建機の売買地点まで輸送する費用が省かれるほか、年中いつでも販売できるようになるのがいいですね。
同社ではタイヤやベトナム、香港など日本製建機の需要が高い地域にハブ拠点を構えるほか、ディープラーニングによる機械学習技術を活用して、単なるマーケットプレイスの枠を超えた独自の建機販売プラットフォームを構築していくそうです。
中古建機のマーケティングにも、新しい手法が導入されそうですね。日本の中古建機市場がさらに世界中に広がることを期待したいです。