公道での飲酒運転も可?ZMPが危険状況での実験走行を開始
2016年5月25日

管理人のイエイリです。

酒を飲んだり、疲れたりしているときにクルマを運転すると、事故が起こりやすいのは明らかですね。

そんな危険な状況下で、ドライバーがどのように車速やステアリング、ブレーキを操作するのかを、実験走行で確かめられるサービスが始まりました。

自動運転などの技術開発を行っているZMP(本社:東京都文京区)の実車実験走行サービス「RoboTest VR+」というもので

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

公道での飲酒運転

 

の影響も、実験することができるのです。

実車走行テストで使われる車両の例

実車走行テストで使われる車両の例

実車走行の実験に使われる「RoboCar PHV」に取り付けられたセンサー(以下の資料、写真:ZMP)

実車走行の実験に使われる「RoboCar PHV」に取り付けられたセンサー(以下の資料、写真:ZMP)

飲酒運転など危険な状況下での実験に使われるドライブシミュレーター

飲酒運転など危険な状況下での実験に使われるドライブシミュレーター

と言っても、実際に公道で飲酒運転をするわけではありませんので、安心してください。

まずは同社の実験車両「RoboCar PHV」などで、昼間など安全な状況下でドライバーが実際に公道上を運転し、映像や音声、クルマの制御用ネットワーク「CAN」などで通常走行のデータを収集します。

一方、ドライブシミュレーターに公道をそっくりそのまま3次元モデルで再現しておき、飲酒したり、疲れて眠かったりするドライバーが“バーチャルな公道”を運転して、同様のデータを収集します。

そして両者のデータを比較することにより、飲酒や疲労時にドライバーの運転状況がどのように変わるのかを具体的に知ることができるというわけです。

ドライブシミュレーターだと、事故が起こって安心なので、極限状況での運転実験を徹底的に行えるメリットがありますね。

また、公道のデータさえあれば、海外の道路でも運転実験が行えます。ちなみにドライブシミュレーターは、フォーラムエイトの製品を使っています。

●計測項目の例
<車両情報>
・車速/車輪回転数・ステアリング操舵角
・ブレーキストローク
・シフトポジション
・エンジン/モーター回転数
・バッテリー/燃料残量
<ドライバー情報>
・脳波・NIRS・心拍・心電
・呼吸
・モーション
・筋電
・表情
RoboTest VR+のサービスの流れ

RoboTest VR+のサービスの流れ

「RoboTest VR+」の料金ですが、ドライバー5人で10日間の走行テストを行った場合、

 

税別で600万円から

 

となっています。

被験者となるドライバーの人数や車両台数、走行回数の変更や計測項目の追加、車種などはカスタマイズ可能とのことです。

このサービスは、5月25日~27日までパシフィコ横浜で開催される「人とくるまのテクノロジー展 横浜」で展示(ブースNo.98)されます。ご興味のある方はどうぞ。

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