管理人のイエイリです。
このところ、世界各地から3Dプリンターによる建物建設のニュースが続々と飛び込んでいます。
中国・北京のファーシャン・テンダ(HuaShang Tengda)はこのほど、2階建て、床面積400m2の住宅を3Dプリンターで建設したことを発表しました(プレスリリース)。
生コンクリートを1層ずつ積み重ねて造る方法は、他の3Dプリンターと同じですが、壁の中には
ナ、ナ、ナ、ナント、
鉄筋がしっかり入っている
のです。
その方法ですが、まず基礎のコンクリートスラブを床いっぱいに打設し、柱や壁に沿って鉄筋を立ち上げます。
そして、門形クレーンのような3Dプリンター本体に支えられた造形用のノズルが2本1組で鉄筋を両側からはさむように、生コンクリートを噴出します。
こうして
鉄筋を生コンではさむ
ようにして、建物を造形していくのです。
1階部分が出来上がったら、2階の床を打設して鉄筋を立ち上げ、また同じように3Dプリンターで2階の壁を造っていきます。
その様子は、HuaShang Tengdaのウェブサイトにあるプロモーションビデオに詳しく紹介されていますが、回線が非常に遅いのでなかなか見るのは大変かもしれません。(筆者注:Internet ExplorerよりMicrosoft Edgeの方がスムーズに見られました)
3DPRINT.COMの記事によると、材料は「クラス C30」という、安価で強度や耐久性に優れている普通のコンクリートを使っており、この建物は45日間で完成したそうです。
鉄筋入りの建物が3Dプリンターでできるようになったことで、地震国、日本でも3Dプリンターを建機として活用できる可能性が広がってきましたね。
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