管理人のイエイリです。
オートデスクは、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)やCIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)のソフトベンダーとして知られています。
最新技術を導入した製品開発に取り組む同社は、最近、「The Future of Making Things(創造の未来)」というキャッチフレーズを掲げて、将来のデザインやワークフローを業界の先頭に立って提案しています。
この活動に関連して、同社はクリエーティブで未来を感じさせる「ものづくり」や「都市デザイン」をテーマとしたストーリーブログ「Line/Shape/Space」を開設し、週に2~3本の記事を更新しています。
その記事を見てビックリ!
ナ、ナ、ナ、ナント、
BIMや3Dプリンター
が、建設のワークフローをどのように変えていくのかを占う面白記事が満載なのです。
例えば、「SFMOMA が拡張され再オープン: パーツの組み合わせを超えたデザイン」は、米国・サンフランシスコの美術館「SFMOMA」の波打ったプレキャスト外装材を、BIMソフト「Revit」でデザインした事例の記事です。
その設計プロセスの中で、意外にも模型が重要な役割を果たしたことが紹介されています。
「無駄が無ければ不足も無し: 利害関係者から「リーン コンストラクション」への協力を得る方法」という記事では、トヨタ生産方式から生まれた「リーン・コンストラクション」を建設業界に根付かせるための戦略を考察しています。
リーンとは「ムダがない」という意味ですが、人間は変化に抵抗するものなので、リーンのメリットだけを強調してもなかなか現場への導入は難しいのが実情です。
そこで、1.トップから取りかかる、2.言って聞かせるのではなく実演してみせる、3.身近に感じさせる、ということが重要であると説いています。
また、「ロボットや3Dプリンターが建築や建設を変える4つの方法」という記事では、ドローンに搭載した3Dプリンターや、ロボットによる建設、クローラーで移動する3Dプリンターによる施工など、未来の建設技術の変化を占っています。
当「建設ITワールド」は1歩先の視点で、様々な話題を紹介していますが、「Line/Shape/Space」は
2~3歩先の視点で
未来の建設を展望しているのが、オートデスクらしく面白いです。
このほか「建築リサイクル? 解体を前提とした、適応再利用を超える設計」では、架け替えられたサンフランシスコのベイブリッジのトラス部材を再利用するプロジェクトを通じて、現在の省エネルギーな建築と、50年後の解体時に部材を再利用できる建築とは違うことを論じています。
変わったところでは「マインクラフト建築: 建築家がテレビゲームから学べること」という記事で、オンラインゲームとBIMの共通点を指摘し、ゲーム世代ならではの新しい建築家が登場することを予言しています。
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