管理人のイエイリです。
コマツは、国土交通省の「i-Construction」に準拠し、建設現場のお困りごとをITで解決する「スマートコンストラクション」というサービスを展開しています。
同社は応用地質とのコラボにより、2016年7月から工事現場の地盤リスクを診断する新サービス「ジャッジ5(JudGe5)」を始めました。
活断層や地震時の地盤液状化、浸水、土砂災害などの「自然災害リスク」と、地盤崩壊や変形、埋設管、遺構などの「地盤リスク」を
ナ、ナ、ナ、ナント、
3Dで見える化
したレポートを作ってくれるのです。
このサービスは、現場の位置情報をもとに、1~5までの段階別に地盤リスクを診断するものです。コマツのクラウド型プラットフォーム「KomConnect」を使っています。
まずは、応用地質のデータベースを活用したサービス「ジャッジ0」で、自然災害リスクと地盤リスクに関するレポートを、現場関係者に無償で提供します。
無償レポートを見て、現場関係者がさらに検討が必要と判断した場合には、有料の追加サービス「ジャッジ1~5」をコマツに注文して現地調査を含んだ判定など、より詳細な地盤リスク判定を受けることができます。
地盤には不確定要因が多いので、ある程度、コストがかかっても事前にリスク要因を減らしておくことで、施工時の突発的な問題も事前にかなり対策を採ることができます。施工コストの増加リスクを避けることができそうですね。
コマツのスマートコンストラクションサービスでは、国土交通省が推進する「i-Construction」の基準に準拠し、様々なサービスを提供しています。
今後も、同社のクラウド「KomConnect」で使用できるサービスを増やしていく予定とのことです。
これまでは、ICT建機やドローンなどを使った施工のサービスが多かったですが、今回のジャッジ5の導入により
建設コンサルタントの“商品”
の販売も行うようになったことが注目されます。
建設コンサルタントが持つ、様々な技術サービスを必要なユーザーとマッチングさせて販売する窓口としても、スマートコンストラクションというブランドは今後、有力なマーケティング力を発揮していきそうですね。