タブレットで風、熱を見る!大成建設の「T-BIMビューア」に新機能
2016年8月9日

管理人のイエイリです。

大成建設は、建物のBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)モデルをタブレット端末でウオークスルーしながら見られるクラウドシステム「T-BIMビューア」を独自開発しています。

タブレット端末でBIMモデルをウオークスルーできる「T-BIMビューア」(以下の資料:大成建設)

タブレット端末でBIMモデルをウオークスルーできる「T-BIMビューア」(以下の資料:大成建設)

このビューアに、このほど新機能が追加されました。

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

風、熱、光、音

 

の状態も、BIMモデルと重ねて見られるようになったのです。

この追加機能により、建物のBIMモデル上に目に見えない風の流れや温度分布、騒音、そして明るさの分布といった環境情報を重ねて表示することができるようになりました。

室内の風の流れと明るさ分布を表示した例。自然換気、自然採光シミュレーション結果を表示

室内の風の流れと明るさ分布を表示した例。自然換気、自然採光シミュレーション結果を表示

建物内の換気状況を表示したところ。熱い空気が階段室を通って屋上に抜けている様子がわかる

建物内の換気状況を表示したところ。熱い空気が階段室を通って屋上に抜けている様子がわかる

風、熱、音、光の状態を可視化する環境シミュレーションは、これまで別々のソフトが解析されてきました。

その結果を「T-BIMビューア」でBIMモデルと重ねて見られるようにしたので、建物の環境性能をVR(バーチャルリアリティー)化したとも言えますね。

大規模な数値解析のように、高性能なコンピューターが必要な解析は、クラウド上のパワフルなコンピューターを使えるので、

 

低スペックのタブレット

 

でも大丈夫です。

T-BIMビューアに追加された環境シミュレーション機能の概念図。クラウド上のパワフルなコンピューターも利用できる

T-BIMビューアに追加された環境シミュレーション機能の概念図。クラウド上のパワフルなコンピューターも利用できる

最近の建物オーナーは、建物のデザインだけでなく、快適性や健康への配慮、省エネなどの環境性能も重視するようになってきたそうです。

このシステムのおかげで、「デザインを損なう」と目立たない場所に追いやられがちだった空調の吹き出し口なども、理想的な場所に設置しやすくなりそうですね。

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