管理人のイエイリです。
バングラデシュやインド、ベトナムなどの東南アジアで電動バイクなどを展開するEV(電気自動車)のベンチャー企業、テラモーターズは新事業としてドローン市場に参入し、新会社、テラドローン(本社:東京都渋谷区)を設立しました。(詳細は2016年3月17日付けの当ブログ記事を参照)
テラドローンは、ドローンによる空撮写真を使った土木測量事業からスタートしましたが、さらに事業を拡大しています。
この秋には、
ナ、ナ、ナ、ナント、
農薬散布用の大型ドローン
「Terra1シリーズ」を発売することになったのです。
ドローンといっても、外観は産業用ヘリコプターそのものです。
全長1860mm、全幅750mmの機体には62ccのガソリンエンジンを搭載し、制御ユニットにはGPS付きで自動ホバリングができるDJI製のものを使っています。
14リットルの農薬を積んで40分間も飛行できるので、1回の飛行で1.5haの農地に農薬散布を行えるのです。すでに千葉の農家で散布実績があるとのことです。
農薬の散布量は送信機で調整でき、ボディー上部の開口部は水が入らない構造になっています。
また、可動部(リンケージ)には防水ブーツを取り付けて、汚れや農薬を水洗いすることもできます。
重量は燃料や農薬を除いて約15kgなので、1人でワゴン車などに載せて運べます。大人1人くらいの重さがあった従来の農薬散布用ヘリに比べると、かなりの軽量化が実現できました。
特徴は低コストです。同社によると価格は
300万~350万円程度
を検討しているそうです。
同社の推定によると、従来の農薬散布ヘリと比べて、機体の購入コストは3分の1に、メンテナンスや修理・保険などにかかる年間のランニングコストは4分の1程度になります。
これだけのパワーがあれば、プロ用の大型カメラを取り付けて空撮や測量を行ったり、長いスパンにワイヤを設置するときに元ケーブルを渡す作業に使ったりすることもできそうですね。
工事現場でのドローン活用の幅を広げてくれそうな新製品として、期待が高まります。