低コストでパワフル!テラドローンが作業に使える大型機を発売
2016年8月1日

管理人のイエイリです。

バングラデシュやインド、ベトナムなどの東南アジアで電動バイクなどを展開するEV(電気自動車)のベンチャー企業、テラモーターズは新事業としてドローン市場に参入し、新会社、テラドローン(本社:東京都渋谷区)を設立しました。(詳細は2016年3月17日付けの当ブログ記事を参照)

テラモーターズ、テラドローンの代表取締役社長を務める徳重徹氏(写真:家入龍太)

テラモーターズ、テラドローンの代表取締役社長を務める徳重徹氏(写真:家入龍太)

テラドローンは、ドローンによる空撮写真を使った土木測量事業からスタートしましたが、さらに事業を拡大しています。

この秋には、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

農薬散布用の大型ドローン

 

「Terra1シリーズ」を発売することになったのです。

 

今秋発売される農薬散布用ドローン「Terra1シリーズ」の機体(写真:テラドローン)

今秋発売される農薬散布用ドローン「Terra1シリーズ」の機体(写真:テラドローン)

ドローンといっても、外観は産業用ヘリコプターそのものです。

全長1860mm、全幅750mmの機体には62ccのガソリンエンジンを搭載し、制御ユニットにはGPS付きで自動ホバリングができるDJI製のものを使っています。

14リットルの農薬を積んで40分間も飛行できるので、1回の飛行で1.5haの農地に農薬散布を行えるのです。すでに千葉の農家で散布実績があるとのことです。

農薬の散布量は送信機で調整でき、ボディー上部の開口部は水が入らない構造になっています。

また、可動部(リンケージ)には防水ブーツを取り付けて、汚れや農薬を水洗いすることもできます。

重量は燃料や農薬を除いて約15kgなので、1人でワゴン車などに載せて運べます。大人1人くらいの重さがあった従来の農薬散布用ヘリに比べると、かなりの軽量化が実現できました。

特徴は低コストです。同社によると価格は

 

300万~350万円程度

 

を検討しているそうです。

同社の推定によると、従来の農薬散布ヘリと比べて、機体の購入コストは3分の1に、メンテナンスや修理・保険などにかかる年間のランニングコストは4分の1程度になります。

これだけのパワーがあれば、プロ用の大型カメラを取り付けて空撮や測量を行ったり、長いスパンにワイヤを設置するときに元ケーブルを渡す作業に使ったりすることもできそうですね。

工事現場でのドローン活用の幅を広げてくれそうな新製品として、期待が高まります。

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