管理人のイエイリです。
スナイパーを主人公とした劇画、「ゴルゴ13」では、ビル間のごくわずかなすき間から「バキューーーーーン」とターゲットを狙撃するシーンがあります。
しかし、今年5月に三重県で開催された伊勢志摩サミットに、もしゴルゴ13が派遣されていたとしても、すぐに捕まってしまったのではないでしょうか。
というのも、三重県警は伊勢志摩サミットの警備計画立案に
ナ、ナ、ナ、ナント、
BIMやドローン、衛星画像
などを駆使した「セコム3Dセキュリティプランニング」システムを導入し、狙撃可能地点はすでに三重県警察本部によって、すべて事前に把握されていたからなのです。
伊勢志摩サミットの会場周辺を、高精度な3次元立体地図によって再現。監視カメラを建物や沿道に設置したときの監視範囲や、特定のカメラからの見え方や死角もすぐに分かります。
VIP車列の移動ルートに沿って視線を移動したり、警備員の配置場所の周辺を確認したりしながら、警備上の重要ポイントを的確、正確に判断できます。
また、警備用の飛行船やドローンなどを飛ばした際に、警備対象エリアや建物の見え方や無線の障害物、屋上などの狙撃可能地点などを自動的に分析し、脅威となる部分を事前に事前にシミュレーションすることができます。
このシステムは、セコムIS研究所が取り組むBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)技術と、航空測量大手のパスコの航空撮影による空間情報技術を活用して開発されました。
これまで、警備員や監視カメラなどの適正な配置を決める警備計画では、警備のプロが何度も現地に足を運び、目視確認するなどの時間と労力がかかっていました。
しかし、このシステムを使うと
これから建設される建物
も含めて、コンピューター上で様々な警備上の課題を検討・計画できます。
セコムはこのシステムを、9月に本格的に販売します。2020年の東京オリンピックやパラリンピック、国際会議など大規模なイベントでの警備にも、活用されて行きそうですね。