性能、コスパで選ぶ!東工大建築OBが作った建材サイト「truss」
2016年10月12日

管理人のイエイリです。

これまでの建材サイトは、色やデザインから製品を選ぶものが主流でした。

一方、建築界では断熱性や省エネ性など、目に見えない環境性能が求められることも多くなってきました。

そこで、トラス(本社:東京都品川区)は2016年9月13日、環境性能を重視する設計者向けのユニークな建材サイト「truss(トラス)」を開設しました

建材比較サイト「truss」(以下の資料:トラス)

建材比較サイト「truss」(以下の資料:トラス)

これまでの建材サイトと違うのは、複数メーカーの建材について性能などをグラフ化し、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

建材の性能を比較

 

しながら建材を選べることなのです。

建材性能や価格がグラフによって見える化されている

建材性能や価格がグラフによって見える化されている

例えば上の図は、ガラスサッシの日射熱取得率と熱貫流率のデータをプロットしたものです。設計で求められる熱貫流率と日射熱取得率の範囲に入っている製品をひと目で選ぶことができます。

また、屋根材は山高と山間隔がグラフ化されており、設計に適したものをグラフから素早く選ぶことができます。

屋根材は、山高と山間隔をグラフ化して、設計にあったものを選びやすくなっている。

山高と山間隔をグラフ化した屋根材のグラフ

山高と山間隔をグラフ化した屋根材のグラフ

見逃せないのは、価格を横軸に使ったグラフです。例えば、断熱材のグラフは材質でプロット点を色分けし、横軸に価格、縦軸に熱伝導率をとってグラフ化しているため、より左下に位置する製品ほど

 

コストパフォーマンス

 

が高いと言えます。

建材性能や価格がグラフによって見える化されている

建材性能や価格がグラフによって見える化されている

これらのグラフの軸は、ユーザーが必要に応じて設定できるので、設計者が気になる性能をいろいろと比較検討するのに便利そうです。

また、外観やテクスチャーが重要な建材は、写真から選ぶことも可能です。

このほか、選択した建材をサイトからドラッグ・アンド・ドロップして、内部仕上表や外部仕上表を作れるほか、Excelファイルでダウンロードすることも可能です。

今後、建具表や空調設備器具表、衛生設備器具表の作成機能も追加するとのことです。

ドラッグ・アンド・ドロップで作成した仕上げ表

ドラッグ・アンド・ドロップで作成した仕上げ表
Excelファイルにダウンロードしたところ

Excelファイルにダウンロードしたところ

気になる利用料金ですが、建築設計関係者は無料、それ以外のユーザーは有料です。

このサイトを開設したトラスは、代表取締役の久保田修司さんほか、東京工業大学建築学科卒の3人が立ち上げたベンチャー企業です。設計者の気持ちを理解して開発された建材サイトという感じがしますね。

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