国交省に準拠!高知・中土佐町が新庁舎BIMプロポを実施
2016年10月3日

管理人のイエイリです。

BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)を使ったコンペと言えば、今年で8年目を迎えた仮想コンペ、「Build Live Japan」が有名です。今年も10月3日~7日にかけて、千葉県木更津市を舞台に開催されます。

一方、高知県中土佐町は、新庁舎建設の基本設計を

ナ、ナ、ナ、ナント、

BIMプロポーザルで実施

することになり、9月27日にプロポーザルの実施を公告しました。

中土佐町新庁舎建設プロジェクトの整備イメージ(以下の資料、写真:、中土佐町)

中土佐町新庁舎建設プロジェクトの整備イメージ(以下の資料、写真:、中土佐町)

プロポーザルの課題は、約7750m2の敷地に、新庁舎本体の基本設計(延べ床面積2700~3200m2程度)と、230台程度の駐車場や進入道路、自家用給油所、斜面補強対策、隣接する久礼中学校の校庭改造などが含まれています。

設計業務のうち、一般業務は国土交通省の官庁営繕事業に使われるBIMガイドラインに準拠して行います。また、追加業務として風環境や熱環境、光環境などのシミュレーションのほか、ライフサイクルコストや建物環境指標「CASBEE」の評価、各種説明会用のパースや動画作成などがあります。

BIMプロポーザルが行われる敷地の状況

BIMプロポーザルが行われる敷地の状況

各施設の整備イメージ

各施設の整備イメージ

特記仕様書に記載された設計業務内容(赤線は筆者)

特記仕様書に記載された設計業務内容(赤線は筆者)

プロジェクトは2020年度に完成予定で、建設予算は20億円以内(税込み)となっています。

プロポーザル参加希望者には、参考資料の一部が

IFC形式のデータ

として貸与されます。

このIFCは、オートデスクのRevit、グラフィソフトジャパンのArchiCAD、エーアンドエーのVectorworks、福井コンピュータアーキテクトのGLOOBEで動作確認済みというスグレモノです。

貸与されるIFCデータは、4種類のBIMソフトでの動作確認済み(赤線は筆者)

貸与されるIFCデータは、4種類のBIMソフトでの動作確認済み(赤線は筆者)

プロポーザル参加希望者対象の現地説明会は10月7日、参加表明書の提出期限は10月19日、審査結果の公表・通知は12月6日までに行われる予定です。

地方の町役場が、実プロジェクトでBIMプロポーザルを行うというのは画期的ですね。リアルなBIMコンペだけに、どんな結果となるのか、ワクワクしてきますね。

(Visited 1 times, 1 visits today)

Translate »