管理人のイエイリです。
土砂崩れなどの災害復旧現場には危険な場所が多いので、バックホーなどを使って作業するときには二次災害のリスクがあります。
こうした場合、遠隔操縦用の重機が使われますが、高額なのと台数が限られていることで、調達するのが難しいのが現状です。
そこで大林組と大裕(本社:大阪府寝屋川市)は、
ナ、ナ、ナ、ナント、
遠隔操縦装置を自作
し、一般のバックホーに取り付けて低コストな無人化施工を行えるようにしたのです。
この装置は汎用遠隔操縦装置「サロゲート」というもので、一般のバックホーなどに取り付けると遠隔操縦による無人化施工が行えるものです。
装置は簡単に持ち運べるユニットに分割されており、建機の運転席にある操作レバーなどに、ボルト締めや配線ケーブルの接続だけで取り付けられるので、特別な工具や機能も不要です。
動力源は電気モーターや電動シリンダーを採用しているので、油圧系統などの改造もいりません。
これまでも分割して宅配便などで送れる遠隔操縦装置はありましたが、オペレーターが座るシートを占有してしまうため、オペレーターによる操縦に切り替えるためには装置を取り外すという手間がありました。
その点、サロゲートは操作レバーと装置をつなぐガイドステーのピンを外すだけで、
約3分で有人操縦
に切り替えることができます。
無人化施工や情報化施工は、専用の重機を使うと値段が高いので、自作に取り組む建設会社などが増えているようです。
大林組はこの装置を災害復旧作業での安全確保のために活用するとともに、ICTを活用した無人化施工技術の開発を推進していくそうです。
そのうち、人手不足の解消に、無人化施工重機を使う時代がやってくるかもしれませんね。
(Visited 9 times, 1 visits today)