管理人のイエイリです。
国土交通省が推進する「i-Construction」政策によって、ドローン(無人機)による空撮写真を使った土工の土量計算や出来形管理が急速に普及しつつあります。
航空測量大手のパスコは、従来の実機による航空測量から、ドローンによる3次元測量へと事業を拡大し、2016年6月には西尾レントオールと組んで「i-Con測量サービス」(PDFリリース)を開始しました。
そして、10月からはドローンで収集・作成した3Dデータを使って
ナ、ナ、ナ、ナント、
土量計算や出来形管理
を行える専用ソフト「PADMS:i-Con(パダムス:アイコン)」の提供を始めました。
ドローンの空撮写真や標定点、検証点のデータを取り込んで出来形評価用のメッシュデータを自動生成したり、点群データを間引いたりすることができます。
さらに設計用の3Dモデルを取り込んで、計測データと比較し、土量の算出や出来形管理図表を作ることができます。
ドローンの空撮写真からは大量の点群データができますが、このソフトの中核部には
1秒間に50万点以上
の点群を計測するMMS(モービル・マッピング・システム。車載型の3Dレーザースキャナー)などのデータ加工処理にも使われているパスコ開発のソフト「PADMS」が使われています。
気になるお値段ですが、最近、増えてきた使用期間に応じてライセンス料を支払う方式になっており、1ライセンス当たり年間35万円(税別)となっています。
現場での使用を考慮して、月単位での契約もできるほか、契約期間中はソフトのバージョンアップやヘルプデスクなどのサポート体制も付いています。
実機や人工衛星による測量技術が、ドローンによる現場の土工管理に生かされるとは、心強いですね。