IoTとも連携へ!NTTデータがスマートグラスで遠隔作業支援
2016年11月18日

管理人のイエイリです。

通信や電力、ガスなどのインフラ業界での、運用・保守業務は複雑な機器も多いので、作業手順やマニュアルなどの情報が必要です。そして、時にはベテラン技術者の経験やノウハウがないと解決できない問題も発生します。

そこでNTTデータとニューソンは、経験が少ない技術者でも1人で点検作業を行えるようにする「遠隔作業支援システム」を開発し、2016年11月17日に発売しました。

現場での作業に必要な作業手順やマニュアルなどは、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

スマートグラス

 

の画面上に表示してくれるのです。そのため、マニュアルなどの分厚い冊子を持って歩く必要はありません。

遠隔作業支援システムの概要(資料:NTTデータ、ニューソン)

遠隔作業支援システムの概要(資料:NTTデータ、ニューソン)

このほか、作業の進ちょく状況の記録や共有を行う「タスク管理機能」や、作業の結果を写真や音声、映像で共有する「証跡取得機能」、「映像共有機能」を備えています。

また、サーバーとの通信が途切れたときはオフライン機能があり、データをいったん、スマートグラスに蓄積しておいて、後で再度、接続したときにサーバーに送信されます。

タッチパネルやキーボードがないスマートグラスで、スムーズに入力作業を行うために、音声入力によるコマンド入力を採用しています。

また、マウスの代わりに

 

頭の動きでポインターを制御

 

する機能も導入しました。

通常は音声入力、騒音が大きいところでは頭の動きで操作する、といった使い方が可能です。

このシステムは多くの企業で実証実験を行い、その結果をもとに多くの機能改善が行われました。例えば、遠隔地から現場にいる作業者のカメラをズームしたり、シャッターを切ったりする機能、1対多で映像を共有する機能、作業結果画像にコメントを付けて返信する機能です。

将来的にはIoT(モノのインターネット)を構成するセンサーやロボティクスなどとの連携、作業者からの問い合わせには、人工知能(AI)が自動回答するシステムの実現も目指しています。

インフラのIoT化による運用、維持管理業務の省力化で、少子高齢化時代への対応は着々と進んでいるようです。

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