OKIが橋梁点検に参入!国交省のExcel報告書をクラウドで自動作成
2016年11月16日

管理人のイエイリです。

全国で橋梁の数は約73万橋もあるそうです。今後、老朽化が進むこれらの橋梁を、限られた人員と予算で維持管理していくためには、まず点検作業の効率化が求められますね。

そこで、OKIは橋梁点検業務を効率化する「橋梁点検レポートサービス」を開発。12月1日に発売することになりました。

現場での点検作業から報告書の作成までの一連の作業を

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

クラウドで処理

 

し、写真や診断結果を国土交通省の「橋梁定期点検要領」で定めたExcel帳票で出力することができるのです。

「橋梁点検レポートサービス」のイメージ(資料:OKI)

「橋梁点検レポートサービス」のイメージ(資料:OKI)

国土交通省の橋梁定期点検要領で定めた診断結果の様式(以下の資料:国土交通省)

国土交通省の橋梁定期点検要領で定めた診断結果の様式(以下の資料:国土交通省)

 

現地現況写真の様式

現地現況写真の様式

 

現在の点検業務では、点検作業の結果を熟練作業員自身が写真やスケッチなどで記録しているほか、指定された様式への転記作業まで行っています。

技術と経験豊富な貴重な人材のマンパワーを、こうしたルーティンワークに費やすのはもったいないですね。

そこで、OKIのクラウドサービスでは、従来の業務を大きく変えることなく、熟練作業員による点検データ収集作業をタブレット端末を使って迅速化します。

一方、現場でのスケッチ内容はDXF形式のCADデータで出力するなど、他の人でもデータ上でコピペすることで、各地方自治体などの帳票にまとめられるようにしました。

こうして手間ひまのかかる帳票化への編集作業を自動化、分業化することにより、点検作業の品質向上と大幅な効率化を実現しました。

OKIは「インフラ点検レポートサービス」というクラウドサービスを、既にトンネル点検業務を対象に展開しており、今回のサービスはトンネル点検で得たノウハウをもとに開発しました。

OKIでは今後も、様々な構造物の点検を対象に、インフラ点検レポートサービスを積極的に展開していくほか、

 

インフラモニタリング

 

や、アセットマネジメントなどの長期的なインフラ維持管理を行うソリューションやサービスを提供していく方針です。

気になるお値段ですが、5橋梁あたり15万円~(税別)となっています。また、2017年2月28日までは、初回利用に限り橋梁1本の点検サービスを無料で試行し、タブレット機器の貸し出しも行うそうです。

クラウドを使っているので、点検が必要になったときだけ利用できるので便利で固定費がかからないのがいいですね。

昨日、お伝えしたALSOKの道路モニタリングサービスもそうですが、最近、他業種からのインフラ点検業務への参入が目立っています。彼らと協業するのもよし、建設業や建設コンサルタントならではの高度なサービスで差別化するのもよし、いずれにしていも戦略的な取り組みが求められているようです。

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