数分で橋梁の3Dモデルを作成!三井住友建設が“神ツール”を開発

2016年12月21日

管理人のイエイリです。

プレストレスト・コンクリート橋(PC橋)は一見、シンプルな形をしています。が、よく見ると表面に縦断・横断勾配があったり、微妙に曲線がついていたり、幅や断面形状、部材厚か少しずつ違っていたりと意外に複雑な形をしています。

これを正確に3Dモデル化するとなると、高度な技術が必要で長い時間がかかっていました。

そこで三井住友建設は、設計段階で使う線形や断面形状の座標データから、3Dモデルを自動作成する「橋梁3次元モデル作図システム(SMC-modeler)」を開発しました。

伊藤忠テクノソリューションズの「C-modeler」というシステムを、三井住友建設用にカスタマイズしたものです。

「SMC-modeler」によって橋梁の線形や断面の座標データから作った橋梁の3Dモデル(以下の資料:三井住友建設)

「SMC-modeler」によって橋梁の線形や断面の座標データから作った橋梁の3Dモデル(以下の資料:三井住友建設)

その生産性向上効果は絶大です。というのも、これまで2~3週間かかっていた作業が

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

数分で完了

 

してしまうからです。

3Dの座標データはあるけど、3次元CADは苦手な方には、まさに“神ツール”ですね。

これまで手作業で2~3週間かかっていた作業がわずか数分で完了する

これまで手作業で2~3週間かかっていた作業がわずか数分で完了する

主桁の補強に使うPC鋼材や配水管なども、PC橋本体の部材と同様に高精度で3Dモデル化するため、部材間の干渉チェックや施工手順の計画なども行えます。

また、線形情報は座標データを使っているため

 

ドローンで計測した地形

 

と正確に位置を合わせて重ね合わせることができ、現地の地形と構造物の整合性も簡単に確認できます。

地形の3Dモデルと橋梁の3Dモデルを合成したもの。国土交通省東北地方整備局発注の国道45号夏井高架橋工事の現場にて

地形の3Dモデルと橋梁の3Dモデルを合成したもの。国土交通省東北地方整備局発注の国道45号夏井高架橋工事の現場にて

三井住友建設は、建築のBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)と土木のCIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)を統合した独自の「DCM(デザイン・インフォメーション・モデリング)」により、設計から施工、維持管理まで高度な品質マネジメントを展開しています。

設計、施工管理、維持管理へと続くDCMの流れ

設計、施工管理、維持管理へと続くDCMの流れ

これまで手作業に頼っていた橋梁の3Dモデル作成が、SMC-modelerで自動化されると、コンクリート構造物でのCIM活用が一気に広がりそうです。

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