コンクリ中の電線が見える!鉄筋探査用レーダーが進化
2017年1月27日

管理人のイエイリです。

非破壊検査機器のメーカー、KEYTEC(本社:神戸市に中央区)は、コンクリートなどの内部を探査する電磁波レーダー「ストラクチャスキャン SIR-EZ XT」を製造・販売しています。

2700MHzの高周波電磁波をコンクリート中に発信し、内部にある鉄筋を見つけるものです。

電磁波レーダー「ストラクチャスキャン SIR-EZ XT」での探査作業(以下の写真、資料:KEYTEC)

電磁波レーダー「ストラクチャスキャン SIR-EZ XT」での探査作業(以下の写真、資料:KEYTEC)

手持ちでの探査も可能

手持ちでの探査も可能

このマシンにこのほど、電線管判別ユニット「AC Line Trac」というオプション(PDF資料)が登場しました。

このオプションを付けると、コンクリート中に交流の電流が流れている電線があった場合、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

水色の線で見える化

 

されるのです。

「AC Line Trac」を取り付けた電磁波レーダー

「AC Line Trac」を取り付けた電磁波レーダー

交流が流れる電線があった場合、水色の線でその存在が見える化される

交流が流れる電線があった場合、水色の線でその存在が見える化される

使い方はコンクリートの表面を、電磁波レーダーを転がしていくだけです。すると水色の線がピークになる部分があるので、その真下に電線があるというわけです。

交流の周波数は50Hz、60Hzのどちらにも対応しており、深さは25cmまでOKです。

さらにすごいのは、

 

鉄筋の裏にある電線

 

もちゃんと見つけてくれることです。

例えば、鉄筋が縦横に交差したコンクリート版の裏側に電線を通し、この電磁波レーダーで検知してみると、鉄筋などの影の下に水色の線が現れます。

鉄筋が縦横に入ったコンクリート版の裏に電線を通した試験体

鉄筋が縦横に入ったコンクリート版の裏に電線を通した試験体

電磁波レーダーで調べるとちゃんと水色の線が見える

電磁波レーダーで調べるとちゃんと水色の線が見える

コンクリート壁をコア抜きして配管作業などを行うとき、これでチェックしておけば電線の切断、停電といったトラブルの心配が少なくなりますね。

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