管理人のイエイリです。
ダクトや配管、鉄骨などが複雑に入り組んだ設備を点検する作業は、人間が現場にどうアクセスするかが課題です。
スイス・ローザンヌに本拠を置くフライヤビリティー社(FLYABILITY SA)は、こうした狭い場所でもラクラク点検できるドローン「エリオス(ELIOS)」を開発しました。
その特徴は、直径約40cmのカーボンファイバー製のかごに、ドローン本体が収納されていることです。
これを機械室やマンホールなどの中に放り込めば、
ナ、ナ、ナ、ナント、
ボールのようにコロコロ
と、ダクトや配管などのすき間をくぐり抜けて飛行しながら、ハイビジョン映像(1920×1080ピクセル、30fps)を撮影できるのです。
LEDライトも付いているので、暗い場所でも鮮明な画像を撮影できます。
サイズは小さいですが、慣性航法装置(IMU)や磁気センサー、気圧計といったセンサーを備えています。
最大7m/sの対気速度で飛行し、風速は5m/sまで飛行できます。
カメラは上下に180度、向きを変えることができ、撮影した映像はリアルタイムにコントローラーに送られてきます。
無線制御は2.4GHzの電波を使い、500mまで届きます。そのため、見通せない場所でも、コントローラーのモニターを見ながら操縦することができます。
1回の飛行は10分まで。バッテリーは交換はかごの中に手を突っ込んで行えるので、かごを外したりする手間がいりません。
さらにすごいのは
赤外線カメラも搭載
していることです。
インフラや設備を点検するために、さまざまなロボットが開発されていますが、これからは空中からアクセスするドローンも、有力なツールになりそうですね。
エリオスのプロモーションビデオ
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