管理人のイエイリです。
BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)で設計のプレゼンテーションを行うメリットの1つとして、間取りやドアの位置など、ちょっとした変更をお施主さんの目の前で行うことで、打ち合わせ時間の短縮や満足度の向上が行えることがあります。
大林組は、これと同じく、リニューアル工事の完成イメージや工事中の仮囲いなどのイメージをタブレット端末でスイスイ作れるAR(拡張現実感)アプリ「FutureShot」を開発しました。
ナ、ナ、ナ、ナント、
現場映像に3Dモデル
を配置し、リアルなイメージをその場で作ることができるのです。
タブレット端末に建物などの図面を表示し、新設する部材やカメラの位置を指定すると、カメラの視点でカメラ映像と部材モデルを合成してくれます。
現実の空間映像に、3Dモデルを追加していくことで、まるでBIMモデルのような感覚で完成後のイメージを作っていくことができるので、お施主さんとの合意形成もスムーズに進みます。
また、仮設足場工事では、仮設足場の3Dモデルを使って仮設足場の施工管理者と職人さんが、施工中の安全対策などについて打ち合わせすることにも使えます。
イメージのリアリティーを追求するため、このFutureShotには、
ナ、ナ、ナ、ナント、
映像と3D部材の位置
関係を認識して表示する機能も搭載しています。
例えば、柱の間に配置した耐震ブレースを斜めから見たとき、柱を「マスクモデル」として処理することで、耐震ブレースの端部が柱の陰に隠れるようなイメージも作れます。
部材の3Dモデルや図面は、サーバーに入れておくと、インターネット経由でどこからでもタブレット端末にダウンロードして使えます。
同社は耐震補強工事でこのアプリを試験的に導入したところ、従来は設計段階の初期検討に約2週間かかっていたのが、導入後はわずか3日に短縮できたそうです。
今後は次世代型のウェアラブルディスプレーと連携させて、工事関係者間での施工手順の確認などにも活用していくとのことです。
大林組では以前から、現場の施工管理技術者などにタブレット端末を配布してきましたが、このアプリが登場したことで、現場の業務もはかどりそうですね。