スマホで現場を3Dモデル化!ベントレーのリアリティー・モデリング戦略
2017年4月11日

管理人のイエイリです。

4月3日~5日、米国ヒューストンで開催された3D計測イベント「SPAR 3D EXPO & CONFERENCE 2017」(以下、SPAR2017)で、米国ベントレー・システムズのCEO、グレッグ・ベントレー(Greg Bentley)氏は「リアリティー・モデリングの活用は、世界的に主流になってきた」と語りました。

リアリティー・モデリングとは、現実空間にある建物や土木構造物、地形などを3Dの点群データや3Dモデルとしてコンピューターに取り込み、設計や施工管理に活用することを意味します。

記者会見で語るベントレー・システムズのCEO、グレッグ・ベントレー氏(写真:家入龍太)

記者会見で語るベントレー・システムズのCEO、グレッグ・ベントレー氏(写真:家入龍太)

同社は、ドローンで現場などを空撮した写真や3Dレーザースキャナーで計測した点群データから、3Dモデルを作る「ContextCapture」というソフトを開発・販売しています。

ベントレー氏はリアリティー・モデリングが身近になってきた例として同ソフトのスマートフォン用アプリを上げ、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

スマホで3Dモデルを作成

 

する時代になったと語ったのです。

 

現場の配管をスマートフォンでいろいろな角度から写真撮影し、3Dモデルを作る技術者(写真:Bentley Systems)
現場の配管をスマートフォンでいろいろな角度から写真撮影し、3Dモデルを作る技術者(写真:Bentley Systems)

Context Captureはクラウドサービスとしても利用できるようになったため、手軽な3Dモデル作成が可能になってきたのです。

また、ドローンによる空撮写真と、3Dレーザースキャナーで計測した点群データを組み合わせて3Dモデル化することにより、設計や解析、施工にたえる

 

高精度の3Dモデル

 

が作れるようになったとも語りました。

ドローンによる空撮写真と3Dレーザースキャナーの点群を組み合わせて、より高精度の3Dモデルを作るイメージ(資料:Bentley Systems, City of Strasbourg)

ドローンによる空撮写真と3Dレーザースキャナーの点群を組み合わせて、より高精度の3Dモデルを作るイメージ(資料:Bentley Systems, City of Strasbourg)

一度、3Dモデル化した現場のデータは、同社のProjectWise ContextShareというクラウドサービスにより、プロジェクト関係者間で共有することができます。

何度も現場に行って計測する必要がないので、作業の生産性が上がりそうですね。

ContextCaptureで作成した道路の3Dモデル。グレーの線が工事現場、黄色が施工中の構造物、赤が立ち入り禁止エリアを示す(資料:みるくる)

ContextCaptureで作成した道路の3Dモデル。グレーの線が工事現場、黄色が施工中の構造物、赤が立ち入り禁止エリアを示す(資料:みるくる)

 

ProjectWise ContextShareによってウェブ共有された橋梁の3Dモデルの例(資料:みるくる)
ProjectWise ContextShareによってウェブ共有された橋梁の3Dモデルの例(資料:みるくる)
記者会見場は各国のジャーナリストで満員に(写真:家入龍太)

記者会見場は各国のジャーナリストで満員に(写真:家入龍太)

ベントレー・システムズは、今年もリアリティー・モデリングをテーマに事業を展開していくようです。

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