管理人のイエイリです。
3Dレーザースキャナーによる点群計測は、現場が草木で覆われていても、草木をくぐり抜けた一部のレーザー光から、地盤面を3D計測できるのが強みです。
ドローン(無人機)による計測技術の開発を行うアミューズワンセルフ(本社:大阪市中央区)と、パスコ(本社:東京都目黒区)はこのほど、国土交通省の革新的河川管理プロジェクトの開発チームとして選定され、2017年4月に「陸上・水中レーザードローン」の開発に着手することになりました。
草木に覆われた地表面の計測はもちろん、
ナ、ナ、ナ、ナント、
水面下の河床面
も、同時に計測できる画期的なものなのです。
アミューズワンセルフは2011年に設立された企業で、2014年に国内初のドローン搭載用レーザースキャナー製品化に成功しました。
今回のプロジェクトでは、ドローンから地面や水面で反射するレーザー光と、水底まで到達するレーザー光の双方を使用して、ドローンに搭載可能なレーザー計測システムの開発を担当します。
一方、パスコは河川管理に必要なるレーザー計測の仕様と取得したデータの見える化を担当します。
両社は4月下旬から近畿地方整備局管内の由良川をフィールドに第1回の現場検証を始める予定です。
「革新的河川管理プロジェクト」とは、河川管理にITや航空測量などの最新技術をスピーディーに取り入れ、河川管理や災害対応を行うために国土交通省水管理・国土保全局が実施しているものです。
第1弾として陸上・水中レーザードローンやクラウド型メンテナンスフリー水位計、100km以上飛行型ドローン、そして
全天候型ドローン
の4テーマが進められています。
全天候型ドローンとは、強風下でも安定的に自律飛行できるドローンで、これが実現されるとドローンの活用度が大幅に高まることが期待されますね。
アミューズワンセルフは、全天候型ドローンでも、開発者として選定されています。
ドローンの長距離飛行については、先日、東京電力とゼンリンが送電線網の上空を利用した「ドローンハイウェイ構想」(詳細は、2017年3月31日の当ブログ記事参照)を発表したり、テラドローンがドローン界の“管制塔”となる運行管理サービス(詳細は、2016年11月23日の記事参照)を発表したりと、着々とインフラ面が整いつつあります。
今回のプロジェクトで100km以上飛ぶ“クロスカントリー”型のドローンや、強風にも負けない全天候型のドローンが開発されると、日本の上