工事、災害現場で図面印刷!日本HPが“よろい付き”の大判複合機を発売
2017年5月17日

管理人のイエイリです。

工事や災害復旧の現場で、手っ取り早く情報を共有できるという点では、紙の図面や地図は欠かせません。

しかし、これまでのプリンターは、事務所などの屋内に置いて使うのが普通で、現場最前線で図面などが必要になったときは「印刷しに事務所に戻る」という作業が必要でした。

A0判などの大きな図面を印刷したり、スキャンしたりできる大判複合機の場合は、持ち運びも大変なので、さらに使う場所が限定されていましたね。

大判複合機の例、「HP DesignJet T830 MFP」。A0判の大判プリンターと大判スキャナーを搭載している(以下の写真:日本HP)

大判複合機の例、「HP DesignJet T830 MFP」。A0判の大判プリンターと大判スキャナーを搭載している(以下の写真:日本HP)

ところが、この常識を打ち破る新製品、「HP DesignJet T830 MFP アーマーケースセット」が2017年6月下旬、日本HPから発売されることになりました。

上記の大判複合機、「T830 MFP」を

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

高耐久性のケース

 

で覆い、現場に持ち運んで地図や図面を現地で印刷・スキャン・コピーできるようにした製品なのです。

つまり、デリケートな大判複合機に“よろい”を着せて、過酷な現場での移動や使用に耐えるようにしたものですね。

大判複合機を現場最前線で使える「T830 MFP アーマーケースセット」の使用イメージ

大判複合機を現場最前線で使える「T830 MFP アーマーケースセット」の使用イメージ

大判複合機としての仕様は、「T830 MFP」と同じくA0ノビサイズのカラーインクジェットプリンターと、914mm幅(A0判)のカラースキャナーを搭載しています。

また、Wi-Fiを内蔵しているので、スマートフォンやタブレット端末からも図面などを印刷することができます。

ケースにはインクや用紙も一緒に収納できるので、災害備蓄品として使うという方法もあります。

いったい、どのように使うのだろうと思っていたところ、YouTubeで使用シーンをイメージした動画(HP Designjet T830 Armour Case ME3)が公開されていました。

ケースに収納したところ(以下の写真、資料:YouTubeの動画より)

ケースに収納したところ(以下の写真、資料:YouTubeの動画より)

ふたを開けると大判複合機やインク、用紙などの一式が入っている

ふたを開けると大判複合機やインク、用紙などの一式が入っている

ケースを大判複合機の台として使い、セッティングを完了したところ

ケースを大判複合機の台として使い、セッティングを完了したところ

ちなみに、このケースは米軍調達基準「MIL-STD 810G」に対応しています。いかにも頑丈な感じがしますが、実際はどうなんでしょうか。

その答えも、動画の中に用意されていました。

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

防水や落下テスト

 

も行っているのです。

防水テスト

防水テスト

落下テスト

落下テスト

さすが、米軍調達基準対応はタフですね。ちなみに、T830 MFP アーマーケースセット のお値段ですが、日本HPの直販サイトでは80万円(税抜)からとなっていました。T830 MFPの単体だと49万円(同)からなので、ケース代が約30万円ということになりますね。

YouTubeで公開されている動画「HP Designjet T830 Armour Case ME3」

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