管理人のイエイリです。
国土交通省によると、日本には約3万5000本の河川があるそうです。その護岸コンクリートは、1960年代の高度成長期に整備されたものが多く、建設後50年がたとうとする今、点検や改修を効率的に行うことが求められています。
これまでは人間が目視点検によって、劣化した個所を1つひとつ確かめていましたが、手間やコストが膨大にかかることと、劣化状況の判断に個人差があることが問題となっていました。
そこで、大手建設コンサルタントの八千代エンジニヤリングは、この問題を解決するため、
ナ、ナ、ナ、ナント、
AIで劣化検知を自動化
したのです。
同社が導入したのは、ブレインパッドが提供するAIによる「機械学習/ディープラーニング活用サービス」です。
護岸コンクリートを撮影した画像から、ひび割れなどの劣化の有無を自動的に判断するアルゴリズムは、ブレインパッドが開発しました。
この劣化検知のアルゴリズムには、グーグルがオープンソース化した「TensorFlow(テンソルフロー)」という深層学習フレームワークを活用しました。
実用可能性を検証した結果、現在の人間による検査と比べて
遜色ない精度
で劣化を検知することがわかったそうです。
今後は、劣化検知の判定プロセスのシステム化や、他の社会インフラ分野への展開も検討していく予定です。
経験工学といわれる土木・建築分野の生産性向上には、AIは欠かせないツールになりそうですね。
なお、今回使用されたブレインパッドの「機械学習/ディープラーニング活用サービス」の内容や最新事例は、2017年6月14日と15日、東京で開催される「Google Cloud Next in Tokyo’17」で紹介される予定ですので、ご興味のある方はどうぞ。