管理人のイエイリです。
コマツは現場にかかわるすべてのものをICT(情報通信技術)で有機的につなぐソリューション事業「スマートコンストラクション」を展開しています。
この事業で現場のデータを収集、蓄積、解析し、そのデータを活用して情報化施工に生かす機能を担うプラットフォームとして「KomConnect」を運用しています。
このKomConnectに、NTTドコモ、SAPジャパン、オプティムが参画し、さらにパワーアップした建設生産用の新プラットフォーム「LANDLOG」が立ち上がることになり、7月19日に発表されました。
これまでのKomConnectに
ナ、ナ、ナ、ナント、
通信、AI、クラウド
の最新技術が注入され、IoT的なクラウドプラットフォームに進化するのです。
上の概念図をよく見ると左側が「現場→データ化」の流れ、真ん中が「データの蓄積や解析」、右が「データ→現場での施工」の流れになっていることがわかります。
今回、コマツを含めた4社は「現場→データ化」と「データの蓄積や解析」を共同で担うことになります。
各社の役割は次の通りです。
1)コマツの役割
変化する地形の3次元測量に関するノウハウの提供
建設生産プロセスへの投下資本(機械、人、資材等)の可視化に関するノウハウの提供
2)NTTドコモの役割
LTE・LPWA・5Gなど無線通信に関するノウハウ・サービスの提供
IoT等のソリューション構築とデータ収集・可視化・分析に関するノウハウの提供
3)SAPの役割
デザインシンキングとSAP Leonardoによる新プラットフォームビジネスの支援
4)オプティムの役割
AI・IoT及びCloud IoT OS活用等に関するノウハウの提供
また、収集・蓄積された現場のデータを使って、施工会社などに建設生産プロセスの安全性や生産性を向上するサービスを提供するアプリケーションプロパイダーについては、今後、多くの新規プロバイダーに参加を呼びかけるそうです。
言い方を変えると、コマツは情報化施工で培ってきた得意分野である
データ→情報化施工
の部分に集中していくということにもなりそうです。
これまで、現場の情報をデジタルデータとして収集、蓄積したり、分析したりするのは、何かと手作業が必要でした。この部分に4社が協力し、通信やクラウドなどの技術が本格的に導入されることで、「現場→データ化」の流れがかなりスピードアップされそうですね。