管理人のイエイリです。
建築工事などの現場では、床上の清掃作業が結構、大きな仕事になっています。
例えば、鉄骨の周囲に耐火材を吹き付ける耐火被覆工事では、床上に落ちた材料を清掃する作業が1日の作業量のうち約20%を占めているそうです。
この清掃作業を軽減するため、竹中工務店は岡谷鋼機と共同で清掃ロボット「TOギャザー」を開発しました。
現場の床上にカラーコーンを置いて四角形を作っておくと、その範囲を「清掃領域」と見なして、散らばった材料などを自動的にかき集める
ブルドーザーのような
清掃マシンなのです。
ロボット本体は結構、大きくて長さ64cm×幅40cm×高さ29cmで本体重量は22kg、ブレード幅は100cmもあります。
ロボットにはレーザースキャナーが搭載されていて、カラーコーンの位置を自動的に検出して清掃領域を判断し、移動経路を自動的に生成します。
そして、カラーコーンで囲まれた範囲内の一片に、散らばった材料などを集めてくれるのです。
また、ロボットには障害物検知センサーや接触停止センサー、非常停止スイッチといった安全装置もしっかり搭載されているので安心ですね。
1回の連続駆動は8時間もあり、秒速10cmの速度で清掃を続けてくれます。清掃領域が100m2の場合、
30分以内でかき集め可能
とのことです。
その後、集められた材料を搬出、清掃するだけなので、清掃時間は半減します。
お掃除ロボというと、走行しながらゴミを吸引するタイプを思い浮かべがちですが、現場ではすぐにタンクがいっぱいになってしまうため、その処理などにかえって労力がかかってしまうそうです。その点、ブルドーザー方式なら安心ですね。
竹中工務店は岡谷鋼機やレンタル会社と共同で、今後も改良を重ね、2017年10月をめどにレンタルや販売を開始する予定です。
現場で出るゴミもIoT(モノのインターネット)化され、ロボで自動的に処理できる日も近そうですね。