大林組がまたも国際BIMアワードにノミノート!結果はラスベガスで
2017年9月6日

管理人のイエイリです。

日本でもBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)やCIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)が着々と導入され、海外とも競えるレベルになりつつあります。

日本のプロジェクトは発注者との守秘義務などを意識するせいか、海外のBIMアワードにはあまり積極的に応募されていないようです。

そんな中、気を吐いているのが大林組です。昨年(2016年)、同社と早稲田大学の嘉納研究室は共同で、ベントレー・システムズが主催する「ザ・イヤー・イン・インフラストラクチャー2016(The Year in Infrastructure 2016)」にノミノートされ、英国・ロンドンで行われた最終選考会で同社の池田雄一さんがプレゼンテーションを行いました。(詳細は、当ブログ2016年11月2日の記事を参照

最終選考会でプレゼンテーションを行う大林組の池田雄一さん(写真:家入龍太)

最終選考会でプレゼンテーションを行う大林組の池田雄一さん(写真:家入龍太)

ノミネートされた早大・大林組による工事進ちょく状況把握システム(資料:大林組、早稲田大学)

ノミネートされた早大・大林組による工事進ちょく状況把握システム(資料:大林組、早稲田大学)

今年も大林組は頑張っています。このほど、米オートデスクが主催するBIMアワード、「2017 AEC Excellence Awards」のコンストラクション(Construction)部門で、大林組と伊藤忠ソリューションズのチームが

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

和歌山県内のトンネル工事

 

で、最終選考に残ったのです。

米オートデスクが主催する「2017 AEC Excellence Awards」のウェブサイト(以下の資料:Autodesk Inc.)

米オートデスクが主催する「2017 AEC Excellence Awards」のウェブサイト(以下の資料:Autodesk Inc.)

最終選考に残った大林組・伊藤忠テクノソリューションズの「日本初のトンネル工事で使われた新技術」(State of New Technology of Tunnel Construction in Japan First Project)というプロジェクト

最終選考に残った大林組・伊藤忠テクノソリューションズの「日本初のトンネル工事で使われた新技術」(State of New Technology of Tunnel Construction in Japan First Project)というプロジェクト

オートデスクのブログによると、今年、このアワードには32カ国から145件の応募があり、最も多かったのは中国、次いで米国、オランダの順だったそうです。

これらを審査し、インフラ、ビル、建設、環境の4部門で各8プロジェクトずつ、合計32プロジェクトがノミノートされました。

建設部門ではこのほか中国企業が5社、米国企業が2社ノミネートされ、今年(2017年)11月14日に米国・ラスベガスで開催される「Autodesk University(AU)」で、ベスト3が表彰される予定です。

●建設部門の他のノミノートプロジェクト
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一方、日本のBIM界に対する海外からの評価は、これだけにとどまりません。今回の建設部門の作品を評価する審査チームの1人として、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

大成建設の大越潤氏

 

が起用されているのです。

「2017 AEC Excellence Awards」の建設部門の審査員には、大成建設の大越潤氏の姿も

「2017 AEC Excellence Awards」の建設部門の審査員には、大成建設の大越潤氏の姿も

今年のAUは、一段と楽しみになってきましたね。ぜひ、大林組と伊藤忠テクノソリューションズのチームには頑張ってもらいたいと思います。

海外の建設会社やコンサルタントは、こうしたBIMアワードに気軽に応募しているようです。

日本企業は審査結果を気にしているのか、あまり積極的でない感もありますが、大林組のように海外のアワードに自社のBIM/CIM技術をどんどん応募してみてはいかがでしょうか。

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