管理人のイエイリです。
何かと人手に頼っていたホテルの業務も、だんだん機械化が進んできたようです。
プリンスホテルは2017年10月2日、東京・品川駅前にある品川プリンスホテルNタワーに、荷物配達用のデリバリーロボット「Relay」を導入することになりました。
障害物を回避しながら廊下などを自動走行し、客室の前まで荷物を届けるロボットで、
ナ、ナ、ナ、ナント、
エレベーターにも自動搭乗
して、館内を自由自在に動き回ることができるのです。障害物や人は、自動的に回避します。
まずは客室にアメニティーを配達する業務からスタートしてノウハウを蓄積し、ホテル内のデリバリーの利便性向上や運用の効率化を図っていく方針です。
配達サービスの流れは、まず宿泊客が客室の電話で配達してほしいものをオーダーします。するとロビーに待機しているロボにスタッフが荷物をセットし、ロボットがロビーを出発します。
その後は、エレベーターや廊下を経由して自律的に客室の前まで向かい、到着したら電話で連絡。宿泊客はロボットから荷物を取り出します。
配達が終わるとロボットはロビーに戻り、自動的に充電します。
米国のクラウンプラザ・サンノゼシリコンバレーホテルでのRelay活用を紹介したビデオ
このロボットは、米国・カリフォルニア州のシリコンバレーに拠点を置くロボットベンチャー、サビオーク(Savioke, Inc.)が開発しました。
また、ロボットの運用に必要な館内の通信機器や自動ドア、エレベーターと連携するための設備などは、NECネッツエスアイ(本社:東京都文京区)が担当しました。
ロボットが配属される品川プリンスホテルのNタワーは、自動チェックイン・チェックアウトのシステムや宿泊者専用ロッカーの設置など、独自のサービスを展開しており、新スタイルのシティーホテルとしてさらに進化することになります。
また、プリンスホテルでは、2019年に新ブランド「プリンス・スマートイン(Prince Smart Inn)」を開始する予定で、
最先端のICTやAI
を活用した様々な取り組みを行っています。
ホテルではだんだん、ロボットが人間の同僚や部下として働くようになりそうですね。