管理人のイエイリです。
パナソニックの「タフパッド」は、雨や粉じん、落下などの過酷な使用に耐える頑丈なタブレットとして、様々な現場で使われています。
今回、タフパッドの「FZ-M1」に画期的な機能を追加したモデルとして新たに2つのソリューションモデルが開発されました。
その一つ、「空間採寸ソリューション」は、現場でコンクリートのひび割れや立体物などに向けると、
ナ、ナ、ナ、ナント、
寸法を計測
することができるのです。
橋やトンネルなど、コンクリート構造物の点検時にひび割れの長さを測りたいとき、足場がないと近寄れない場所も多いですね。
そんなとき、このモデルを使うと約40cm~10mの距離から対象物を撮影すると、対象物までの距離を割り出し、続いて長さなどをスピーディーかつ正確に計測できるのです。
その秘密は、本体の裏側に搭載された左右のカメラからなる「3Dカメラ」にあります。ここにはIntel社の3Dカメラ技術「Intel® RealSens
テクノロジー」が使われています。
立体の寸法測定も可能です。例えば箱のようなものを撮ると、縦、横、高さなどの寸法がわかります。現場での施工管理にも役立ちそうですね。
今回、新たに開発されたもう一つのモデルは、本体裏に赤外線サーモグラフィーからが搭載された「温度センシングソリューション」です。
このタフパッドで設備などを撮影すると
温度分布が一目瞭然
にわかります。
このモデルには、FLIR Systems社の赤外線サーモグラフィーカメラモジュールを採用しており、対象物が発する遠赤外線を測定することで、-10~450℃の温度を測れます。
パナソニックでは、これらのソリューションを2018年春に発売する予定とのことです。建設業でも施工管理や点検などに、大いに活躍しそうですね。