撮るだけで寸法、温度を計測!3D・赤外線カメラ搭載のタフパッドが登場
2017年10月4日

管理人のイエイリです。

パナソニックの「タフパッド」は、雨や粉じん、落下などの過酷な使用に耐える頑丈なタブレットとして、様々な現場で使われています。

今回、タフパッドの「FZ-M1」に画期的な機能を追加したモデルとして新たに2つのソリューションモデルが開発されました。

その一つ、「空間採寸ソリューション」は、現場でコンクリートのひび割れや立体物などに向けると、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

寸法を計測

 

することができるのです。

 

タフバッドの「空間採寸ソリューション」モデル。現場でひび割れなどを撮る(以下の写真、資料:パナソニック)

タフバッドの「空間採寸ソリューション」モデル。現場でひび割れなどを撮る(以下の写真、資料:パナソニック)

するとひび割れの寸法が画面上で計測できる

するとひび割れの寸法が画面上で計測できる

橋やトンネルなど、コンクリート構造物の点検時にひび割れの長さを測りたいとき、足場がないと近寄れない場所も多いですね。

そんなとき、このモデルを使うと約40cm~10mの距離から対象物を撮影すると、対象物までの距離を割り出し、続いて長さなどをスピーディーかつ正確に計測できるのです。

その秘密は、本体の裏側に搭載された左右のカメラからなる「3Dカメラ」にあります。ここにはIntel社の3Dカメラ技術「Intel® RealSens
テクノロジー」が使われています。

裏側には左右のカメラからなる3Dカメラが付いている。写真は赤外線サーモグラフィーカメラも搭載したモデル

裏側には左右のカメラからなる3Dカメラが付いている。写真は赤外線サーモグラフィーカメラも搭載したモデル

3Dカメラによる寸法測定の原理

3Dカメラによる寸法測定の原理

立体の寸法測定も可能です。例えば箱のようなものを撮ると、縦、横、高さなどの寸法がわかります。現場での施工管理にも役立ちそうですね。

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立体物を撮影する

立体物を撮影する

今回、新たに開発されたもう一つのモデルは、本体裏に赤外線サーモグラフィーからが搭載された「温度センシングソリューション」です。

裏面に赤外線サーモグラフィーカメラを搭載した「温度センシングソリューション」

裏面に赤外線サーモグラフィーカメラを搭載した「温度センシングソリューション」

このタフパッドで設備などを撮影すると

 

温度分布が一目瞭然

 

にわかります。

このモデルには、FLIR Systems社の赤外線サーモグラフィーカメラモジュールを採用しており、対象物が発する遠赤外線を測定することで、-10~450℃の温度を測れます。

写真と対比して、現場の温度分布が一目瞭然にわかる

写真と対比して、現場の温度分布が一目瞭然にわかる

温度を数値データとして表示することも可能だ

温度を数値データとして表示することも可能だ

パナソニックでは、これらのソリューションを2018年春に発売する予定とのことです。建設業でも施工管理や点検などに、大いに活躍しそうですね。

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