BIMから建設IoTへ!2017年「建設ITワールド」の人気記事ベスト10

2017年12月28日

管理人のイエイリです。

2017年も残すところあと3日となりました。今日または明日からお休みという職場も多いかもしれませんね。

そこで、2017年に公開した建設ITブログのうち、いったいどんな記事が人気があったのかを、アクセスログから調べてみました。

意外にも、第1位に輝いたのは、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

工事写真用の電子小黒板

 

に関する「工事写真に属性情報!国交省もOKした電子小黒板が大躍進中」という記事だったのです。

電子小黒板への文字入力イメージ(資料:ルクレ)

電子小黒板への文字入力イメージ(資料:ルクレ)

これまで、工事現場で写真を撮るときに工事名や場所、日付などを記入した小さな黒板が写り込むように撮影していましたが、電子小黒板はこれをカメラやタブレット用のアプリにしたものです。

できあがった写真には、従来の工事写真と同様に“小黒板”が写り込んでいます。一方、重くてかさばる実物の小黒板は、持ち歩かなくてもよく、撮影時も置き場所などを気にする必要がないので、ずっと楽になりました。

このほか、ベスト10に入った記事のテーマを見てみると、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)やドローン、AR(拡張現実)など、3D関係のものがずらりと並んでいました。

【第1位】 2017年2月20日
工事写真に属性情報!国交省もOKした電子小黒板が大躍進中
工事写真を撮るとき、日付などを小黒板に記入して現場で写し込むという面倒な作業が必要でしたが、今年2月から国交省はカメラ側で写し込む「電子小黒板」の使用をOK。記入した文字データは後作業で大活躍します。→記事本文へ
【第2位】 2017年4月10日
ついに200万円を切った!ライカが世界最小の3Dレーザースキャナー
ライカ・ジオシステムズが世界最小の3Dレーザースキャナー「BLK360」を近く発売します。お値段は1万6000ドル(約190万円)と低価格。オートデスクのタブレット版点群処理アプリで遠隔操作します。→記事本文へ
【第3位】 2017年8月23日
ドローン、PC込みでも80万円程度!テラドローンが低価格な測量ソフトを発売
飛行ルートの設定から3Dモデル化、土量計算までの機能を含んだソフトが45万円で発売されました。10万円程度のノートパソコンでも動くため、ソフト、パソコン、ドローンを買っても80万円くらいで収まります。→記事本文へ
【第4位】 2017年7月27日
白石社長自ら解説!大林組の今が完全に“建設ITワールド”だった件
大林組は先日、開催した記者懇談会で同社の最新技術を紹介するパネル5枚を展示しました。その内容はi-Construction、ロボティクス、BIM、AI、風力発電と、すべて建設ITに関係していました。→記事本文へ
【第5位】 2017年6月8日
床に実寸図面が広がる!インフォマティクスが東大でHoloLensの実証実験
東大・本郷キャンパスの工事現場で、AR(拡張現実感)用のコンピューター「Microsoft HoloLens」を使って床に原寸大の図面を表示する実証実験が行われました。精度や実用性を体験してきました。→記事本文へ
【第6位】 2017年12月7日
施工図はもっと簡単でいい!日建連が「施工BIMのすすめ」セミナー
施工BIM活用は、比較的簡単な「合意形成」や「施工手順の計画」から、一番難しい「施工図」まで様々です。一方、BIMモデルがあれば施工図はずっと簡単でもいいのではという生産性向上の提案もだされました。→記事本文へ
【第7位】 2017年2月8日
ドローン測量を省力化!ターゲットを不要にしたトプコンらしい新方式
ICT土工で丁張り不要の施工が可能になりましたが、今度はドローン測量用にターゲットという新たな仮設標識が必要に。そこでトプコンは、トータルステーションでドローンの位置を計測する新方式を開発しました。→記事本文へ
【第8位】 2017年3月15日
工事用デジカメで距離や面積を測る!リコーが3D測量キットを発売
リコーの工事用デジタルカメラ「G800」を2台使って、道路や橋梁などの3次元計測を行えるキットが発売されました。交通量が多い危険な場所も、必要な箇所の寸法や面積などがパソコン上で求められます。→記事本文へ
【第9位】 2017年6月22日
職人さんも「これは便利だ」!図面なしのAR内装工事に挑戦
現場に実寸大のCAD図面を重ねて見られるARデバイス「HoloLens」を使って、図面なしによる内装工事が行われました。施工を担当した職人さんも「これは便利だ」と興奮して話していたそうです。→記事本文へ
【第10位】 2017年6月9日
鹿島仕様のテンプレート付き!ARCHICADで施工図を描く本が発売に
ARCHICADを使って施工図を描く方法を徹底解説。コンクリートの増し打ち、折り上げ天井や、テクニカルイラストのような次世代施工図までを網羅。付属CD-ROMには鹿島仕様のテンプレートも収録。→記事本文へ

これらの記事を見てみると、いずれも施工に関するものであることに驚かされます。

例えば、施工図についての記事では、第10位に「鹿島仕様のテンプレート付き!ARCHICADで施工図を描く本が発売に」、第6位に「施工図はもっと簡単でいい!日建連が「施工BIMのすすめ」セミナー」という記事のように、BIMによって施工図をより早く、より効率的に作成することにより、現場の生産性を上げようという意識が高まっていることがうかがえます。

また、3Dレーザースキャナーやドローン、デジタルカメラなどによる測量関係の記事も4本がランクインしており、現場状況を3Dでパソコンに取り込むニーズの高まりがうかがえます。

そして、ARによって施工図を現場に直接、投影して実物大で見られる「Microsoft HoloLens」(マイクロソフト ホロレンズ)の記事も人気を呼びました。

つまり、これら10本の記事はいずれも「現場を3D計測、記録」→「BIM/CIM、3Dモデルによる設計」→「現場へのフィードバック」という

 

建設のIoT化

 

を先取りするものであるということです。(IoT:モノのインターネット)

こうした業界の動向を象徴したのが、第4位にランクインした「白石社長自ら解説!大林組の今が完全に“建設ITワールド”だった件」という記事でした。同社の記者懇談会で、白石社長が説明した技術戦略について書いたものですが、BIM/CIMはもちろん、AI(人工知能)やロボットまで、建設ITのテーマがほとんどだったのには驚かされました。

来年は、さらに建設業界でのロボットやAIなどの導入が予感されます。そして人間の手作業に頼ってきた建設業が、頭脳労働ではAIが、肉体労働ではロボットが、それぞれ人間の部下や同僚となって、仕事を主体的に手伝ってくれるシステムが増えていくのではないでしょうか。

少子高齢化の影響で就業者数の減少に悩む建設業ですが、AIやロボットが活躍する分だけ、労働生産性も確実に上がっていきます。どんな建設業に進化していくのか、2018年の技術開発にも期待が高まりますね。

【読者の皆さまへ】

今年もご愛読をいただき、誠にありがとうございました。2017年の「建設ITブログ」はこの記事で最終回となります。2018年は1月5日から再開の予定です。よいお年をお迎えください。

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