管理人のイエイリです。
マンションの大規模修繕工事などで、エントランスホールや廊下などの共用部を改修するとき、管理組合の代表者である理事会がデザイン案を決定し、総会で承認を得て工事を始めるという流れが一般的です。
しかし、デザイン案を固めていく段階の途中では、理事以外の管理組合員の意見を取り入れることは、技術的にも難しいという面がありました。
この意思決定プロセスを改善するため、大京グループの工事事業を手掛ける大京穴吹建設(本社:東京都渋谷区)は、新システムを開発しました。
共用部改修工事の“ビフォー・アフター”を
ナ、ナ、ナ、ナント、
VRでリアルに体験
できるものなのです。
このシステムを使って、同社は2018年1月より「VR 技術を導入した共用部改修工事提案」を開始します。
改修工事の議論の段階で、管理組合員全員が参加し、デザイン案が修正可能な段階で細かい要望やアイデアを盛り込むことができます。
その結果、改修工事に対する組合員の関心が高まり、決定したデザイン案に対する満足度も高くなりそうですね。
VRデータに管理組合員がアクセしてもらう方法としては
QRコードを採用
しました。
QRコードが掲示板や回覧板に付いていると、新しい時代のマンション管理を感じさせるという効果もありそうですね。
また、改修工事がマンション全体の話題にのぼることで、住民間のコミュニケーションが良くなることも期待できそうです。
ここ1~2年で、新築のマンションや住宅の販売にVRが使われる例が急速に増えていますが、その流れが改修や大規模修繕にも押し寄せつつあります。
工事の設計や施工を担当する企業にとっては、VRによる差別化戦略がしばらく有効な手段になりそうですね。
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