4Kカメラで3Dスキャン!ユニークな室内計測システムが日本上陸
2017年12月19日

管理人のイエイリです。

既存建物の室内空間を計測し、3Dモデル化する方法としては、3Dレーザースキャナーを使って点群を計測する方法が一般的でした。

そこに「MATTERPORT PRO 3D CAMERA」という新たなデバイスが登場しました。室内を

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

4Kカメラで全周撮影

 

し、その写真データから室内の3Dモデルを作るものなのです。

「MATTERPORT PRO 3D CAMERA」の外観。赤外線カメラと可視光カメラが3台ずつ付いている(左)。使用時は3Dレーザースキャナーのように三脚に据え付ける。撮影時は約1分で360°旋回し、周囲を高画質で撮影する(以下の写真:特記以外は家入龍太)

「MATTERPORT PRO 3D CAMERA」の外観。赤外線カメラと可視光カメラが3台ずつ付いている(左)。使用時は3Dレーザースキャナーのように三脚に据え付ける。撮影時は約1分で360°旋回し、周囲を高画質で撮影する(以下の写真:特記以外は家入龍太)

室内の数カ所に移動させながら撮影した写真データは、クラウドシステム「Matterport Cloud」にアップロードします。するとクラウド上で写真測量のような処理によって写真を結合した3Dモデルが作られ、鳥瞰図やウオークスルー、平面図などとして利用できるというわけです。

精度についてウェブサイト上では「99%」となっており、3Dモデル上ではセンチメートル単位での計測が可能です。

クラウド上で作られた3Dモデルの例

クラウド上で作られた3Dモデルの例

室内を真上から見たオルソ画像。平面図として使える

室内を真上から見たオルソ画像。平面図として使える

3Dモデルから1階部分をCG化したした画像(クリックすると拡大します)

3Dモデルから1階部分をCG化したした画像(クリックすると拡大します)

このカメラやクラウドシステムは、米国・サンノゼ近郊のマーターポート社(Matterport)が開発したものです。

日本では、BIMモデルからムービー作品などを作るソフト「Lumion」の販売で知られるリビングCG(東京都港区)が正規日本総代理店となっています。

リビングCG代表取締役の関良平氏

リビングCG代表取締役の関良平氏

気になるお値段ですが、

 

本体が約45万円(税別)

 

で、三脚とケースが9万5000円(同)と、3Dレーザースキャナーに比べるとかなり安くなっています。

ただ、撮影した写真データから3Dモデルを作るためには専用クラウドを使う必要があり、「ベーシック」(100プロジェクト、5人でデータ共用)で10万円(同)となっています。

クラウドからは「OBJ形式」の3Dモデルをダウンロードして、RevitなどのBIMソフトにインポートして使えます。

BIMによる高精度の設計に使えるかどうかはわかりませんが、VR(バーチャルリアリティー)による立体視やプレゼンテーションなどにはかなり有効なシステムではないでしょうか。

(訂正)
初出時に本体価格を60万円(税別)としていましたが、現在は約45万円(税別)に値下げされていますので、金額を訂正しました。

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