これからの建設業はどう変わる?海外レポートに見る“5つの技術トレンド”

2018年2月6日

管理人のイエイリです。

日本の建設業ではBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)や国土交通省の「i-Construction」施策が普及し、ドローンによる測量やAI(人工知能)による維持管理など、様々なICT(情報通信技術)が導入されています。

果たして、こうした動きは世界的に見てどうなのか、という心配も起こってきそうですね。

そこで最近、建設業についての3つの海外レポートがFacebookなどで取り上げられていましたので、その中身を見てみました。

1つめは2016年6月に発表されたマッキンゼー(McKinsey)の「Imaging construction’s digital future Five trends will shape construction and capital projects」(建設業のデジタルな未来をイメージする~5つの動向が建設と開発プロジェクトを改善する)です。

ウェブサイトに公開されているマッキンゼーのレポート(資料:McKinsey)

ウェブサイトに公開されているマッキンゼーのレポート(資料:McKinsey)

タイトルの通り、このレポートでは今後の建設業を変える5つの技術がピックアップされていますが、そのトップにあげられたのは

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

3Dスキャナーによる測量

 

の高精度化だったのです。

つまり、現場をデジタルの3Dデータとして、パソコンの中に高精度で取り込むことが、イノベーションの始まりということですね。

以下、「BIMによるコスト、工期の管理」、「デジタルによるコラボレーションと現場でのモバイル活用」、「IoTと高度な解析」と、IT関連の技術トレンドが続きます。そして5番目に「自己修復型コンクリートによる長寿命設計と施工」と、材料面でのイノベーションが挙げられていました。

2つめは、2017年5月にSAPが発表した「Five technology trends changing everything in the engineering, construction, and operations industry」(設計、施工、運用のすべてを変える5つの技術動向)というレポートです。

ウェブサイトに公開されているSAPのレポート(資料:SAP)

ウェブサイトに公開されているSAPのレポートより(資料:SAP)

このレポートでは筆頭に「IoT(モノのインターネット)」を挙げています。つまり建設業も「現場→デジタルモデル→現場」という流れを構築して、その間のデータ処理にコンピューターを使って生産性を上げるということでしょうか。

マッキンゼーのレポートでも3Dスキャナーで現場をパソコンに取り込む技術が1番目になっていましたが、それと共通している感じがします。

続いて、「AR(拡張現実)」、「リアルタイムに最適化が行える強力なコンピューティング」、「クラウドコンピューティング」、「モバイル機器の活用」が挙げられています。

3つめは設計事務所の「キングスパン(Kingspan)」が2017年9月に発表した「5 innovations revolutionising construction」(建設界を改革する5つのイノベーション)というレポートです。

ウェブサイトで公開されているキングスパンのレポート(資料:Kingspan)

ウェブサイトで公開されているキングスパンのレポート(資料:Kingspan)

昨年(2017年)、公開されたばかりのレポートらしく、筆頭にあげられているイノベーションは

 

3Dプリンターによる建設

 

でした。

今、世界各地で「3Dコンクリートプリンター」という巨大なマシンが続々と実用化されており、実際に建物や橋の建設も行われています。やはり、このトレンドこそが最も注目すべきイノベーションなのかもしれませんね。

続いて、「ドローンによる現場測量」、「設計におけるVR(バーチャルリアリティー)の活用」、「データ管理ツール」、「ビル性能を予測するデジタルツール」となります。

以上、3つのレポートを見てみましたが、これからの建設業を変えていくイノベーションの種は、ほとんど建設IT関連技術ということがわかりました。

日本のBIM/CIM活用やi-Construction、AR/VRの活用なども、ほぼこれらのレポートに沿った方向に動いているので、“ガラパゴス”という心配はなさそうですね。

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