管理人のイエイリです。
大きなビルの工事現場になると、工事全体の進ちょくや原価を把握する施工管理は大変な作業です。
進んでいる現場だと、3Dレーザースキャナーやドローン空撮によって現場の点群データを取得し、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)と干渉チェックを行うことで、現在の進ちょく状況を把握する取り組みも行われています。
点群による施工管理をさらに自動化したのが、米国カリフォルニア州パロアルトに本拠を置くドクセル(Doxel)社です。
ナ、ナ、ナ、ナント、
点群をAIで分析
することにより、工事の進ちょく状況や出来高を毎日、リアルタイムに把握できる施工管理システムを開発したのです。
同社のプロモーションビデオによると、現場を毎日、ドローンや3Dレーザースキャナーで3D計測し、点群を取得します。
3Dレーザースキャナーはクローラー付きの台車に取り付けられ、足場を上り下りしながら現場を行き交い、自動的に点群計測を行うようです。
そして、AI(人工知能)によって点群データとBIMモデルを比較することで、点群が何の部材なのかを判別し、予定より遅れていないかを確認します。
このとき、取り付け精度が基準よりもずれている場合は、指摘する機能もあるようです。
こうして確認した進ちょく状況を元に、遅れている場合は施工管理者のスマホに警告メッセージが送信され、即座に対応を促すようになっています。
このシステムをカリフォルニア州サンディエゴの医療施設のビル建設に導入したところ、
労働生産性が38%アップ
したほか、コストは予定より11%も下回ったそうです。
これだけ工事の進ちょくを把握してくれるAIは、人間にとっても立派な同僚と言えそうですね。
Introducing Doxel – Artificial Intelligence for Construction Productivity from Saurabh Ladha on Vimeo.