次世代のBIM活用ビジョンとは!日建設計とグラフィソフトが戦略的提携を強化
2018年3月28日

管理人のイエイリです。

BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)ソフトは、ソフトベンダーの製品力とユーザーの活用力がベストチューニングされたときに、最高の成果をもたらすのではないでしょうか。

日本を代表する建築設計事務所、日建設計とBIMソフト「ARCHICAD」のベンダーであるグラフィソフト(本社:ハンガリー)は、2013年11月に戦略的パートナーシップを締結し、ARCHICADに日建設計の設計ノウハウを導入し、設計実務で使いやすいソフトの開発を実践してきました。(詳細は、2013年11月22日付けの当ブログ記事参照

2013年11月、戦略的パートナーシップの締結を発表する両社の首脳陣。右からグラフィソフトジャパン代表取締役のコバーチ・ベンツェ氏、ハンガリー・グラフィソフト本社のCEO、ビクター・バルコニー氏、日建設計代表取締役の岡本慶一氏、同執行役員の山梨知彦氏。肩書は当時のもの(写真:家入龍太)

2013年11月、戦略的パートナーシップの締結を発表する両社の首脳陣。右からグラフィソフトジャパン代表取締役のコバーチ・ベンツェ氏、ハンガリー・グラフィソフト本社のCEO、ビクター・バルコニー氏、日建設計代表取締役の岡本慶一氏、同執行役員の山梨知彦氏。肩書は当時のもの(写真:家入龍太)

あれから5年、両社のパートナーシップにより、ARCHICADには日本の建築業界で使われている詳細な図面を描く機能など、様々な改良や新機能が搭載されてきました。

そして本日(2018年3月28日)、両社はこの戦略的パートナーシップをさらに強化して、5年間継続することを発表しました。(グラフィソフトのプレスリリースはこちら

今度はグラフィソフトのBIMソフト全体を使い、日建設計が

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

次世代の設計プロセス

 

の実現を図る内容も含まれているのです。

日建設計のウェブサイト

日建設計のウェブサイト

グラフィソフトのウェブサイト

グラフィソフトのウェブサイト

今回、新たに締結された戦略的パートナーシップ契約の内容は、次の通りです。

1. 日建設計における設計プロセスを十分に理解し、新たなBIMワークフローの構築を図る
2. グラフィソフトはBIMワークフローのスムーズな実施を支援する
3. 日建設計におけるBIMの優先事項をグラフィソフトの製品ロードマップに適切に反映する
4. 新しいBIMワークフローを利用し、日建設計の次世代の設計プロセスの実現を図る
5. 日本とアジアにおけるBIMの発展を促進するため、グラフィソフトの活動を支援する

つまり、今回のパートナーシップ提携は、BIMソフトとしてのARCHICADに日建設計の設計ノウハウを注入するだけにとどまらず、グラフィソフトのBIM関連製品を組み合わせて日建設計の

 

BIM活用ビジョン

 

をリアルに構築していくことに、大きな意義があるものと考えられます。

ここ数年、建築分野のBIMや、土木分野でのi-Construction推進によって、建設業界を対象としたBIM/CIMソフトやICT建機のほか、AI(人工知能)、ロボット、クラウドなど様々な製品や技術が開発され、ユーザーはこれらを取捨選択して未来の業務プロセスを描く「ビジョン力」が問われています。

日建設計とグラフィソフトによる今回の戦略的パートナーシップは、建築設計事務所がどんな次世代BIMのビジョンを生み出すのかを、今後も注目していきたいと思います。

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