BIM、ドローン、ロボットを活用!戸田建設が実現する2023年のビル現場とは
2018年3月26日

管理人のイエイリです。

BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)やi-Constructionなどの導入で、建設現場は今、大きな転換点を迎えています。

次々と登場する新技術や機器を駆使して、どのような建設現場を目指すのかというビジョン力が、建設関係者に問われているのではないでしょうか。

その一つの答えを出したのが、戸田建設です。同社はこのほど、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

トダ・イノベーション・サイト

 

~2023年の姿~と題する構想を発表しました。(戸田建設のプレスリリースはこちら

「トダ・イノベーション・サイト~2023年の姿~」のイメージ図(以下の資料:戸田建設)

「トダ・イノベーション・サイト~2023年の姿~」のイメージ図(以下の資料:戸田建設)

この構想は超高層ビルの建設現場を対象としたもので、(1)地上構築技術、(2)地下構築技術、(3)ICT施工管理技術という3つの分野の施工技術を挙げています。

(1)地上構築技術では、自動クレーンや無人搬送台車により鉄骨や外装材を、取り付け位置まで運び、ロボットで組み立てるまでの一連の作業を自動化することを目指します。3次元の位置決めや工程管理には、施工BIMデータを使うとのことです。

(2)地下構築技術では、ネックとなっているのは既存建物の基礎コンクリートの解体です。山留めや切り梁が入り乱れる狭い空間で行っている地下工事の課題を解決することで、生産性を向上させます。

そして(3)ICT施工管理技術では、ICTによる位置の測位やネットワーク技術、IoT(モノのインターネット)、そしてドローンなどを活用して、現場の生産管理を効率的に行っていきます。

特筆すべきは、これらの施工技術を単なる夢物語として構想するのではなく

 

2023年までに実現

 

し、全国の現場に積極導入していくと宣言しているところです。

自ら期限を区切って、実現するという発表は、大変、素晴らしいと思いました。戸田建設の挑戦を、応援したい気持ちになります。

今後は、中小規模の建物を対象とした構想をまとめ、幅広く技術開発を進めていく予定とのことです。これも期待したいですね。

戸田建設は2016年12月にも「建設の未来像~2030年の姿~」という構想を発表し、「未来の歩き方~戸田建設が考える2030年の建設業の姿~」という冊子にまとめています。

「未来の歩き方~戸田建設が考える2030年の建設業の姿~」の表紙

「未来の歩き方~戸田建設が考える2030年の建設業の姿~」の表紙

3Dプリンターによる建物の建設など、さらに進化した現場の姿が描かれている

3Dプリンターによる建物の建設など、さらに進化した現場の姿が描かれている

こちらには、3Dプリンターによる建設やロボットと人間の協働、AI(人工知能)の現場適用など、さらに進化した建設現場の姿が描かれています。現在も無料でダウンロードできるので、ご興味のある方はこちらのウェブサイトからどうぞ。

(Visited 9 times, 1 visits today)

Translate »