BIMオペを1カ月2000ドルで提供?AIA全米大会で見つけた展示物

2018年6月22日

管理人のイエイリです。

AIA(アメリカ建築家協会)の全米大会(AIA Conference on Architecture)と言えば、2000年代にBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)という言葉を日本にもたらすきっかけとなったイベントです。

あれから十数年がたち、建築界でBIMはすっかり当たり前のツールになり、私もここ3回ほどはごぶさたしていましたが、今回、ニューヨークで開催されたのを機には久しぶりに参加してみました。

2018年6月21日~23日、米国ニューヨークで開催されたAIA全米大会の会場(以下の写真:家入龍太)

2018年6月21日~23日、米国ニューヨークで開催されたAIA全米大会の会場(以下の写真:家入龍太)

会場となったジェビッツ・センター(Javits Center)。巨大なガラス建築です

会場となったジェビッツ・センター(Javits Center)。巨大なガラス建築です

今回は巨大都市ニューヨークでの開催ということもあり、会場はメイン会場のジェビッツ・センターのほか3カ所に分かれています。とりあえずは、メイン会場の展示会場を回ってみました。

ふと目に付いたのは、測量機器メーカーのライカズ・ジオシステム(Leica Geosystems)社のブースです。

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

先週発表されたばかり

 

の小型3Dレーザースキャナー、「RTC360」の実物が展示されていたではありませんか。

ライカ・ジオシステムズの小型3Dレーザースキャナー「RTC360」

ライカ・ジオシステムズの小型3Dレーザースキャナー「RTC360」

昨年、発表されて日本ユーザーも手にし始めたばかりの「BLK360」

昨年、発表されて日本ユーザーも手にし始めたばかりの「BLK360」

同社はつい1年前にも重さ1kgという超小型3Dレーザースキャナー「BLK360」を発売し、日本のユーザーの手元にもようやく届き始めたくらいです。

新型のRTC360は、現地計測の時間が点群だけなら1カ所につき30秒以内と短いだけでなく、複数の地点で点群計測した際も、位置合わせ用のマーカーがいらないなど、ユーザーのニーズに合わせて短時間で計測作業が終わるようになっています。

さすが、AIAの展示場に行ってみると最新の機器が見つかりますね。

このほか、BIMベンダーとしてはオートデスクやベントレー・システムズ、グラフィソフト、ベクターワークス、スケッチアップなど、大手が勢揃いしています。

オートデスクのブース。Dynamoによるアルゴリズミックデザインで作製した球状の構造物が展示されていた

オートデスクのブース。Dynamoによるアルゴリズミックデザインで作製した球状の構造物が展示されていた

ベントレー・システムズのブース。4DVRの会社を買収したと記者発表

ベントレー・システムズのブース。4DVRの会社を買収したと記者発表

ARCHICADでおなじみのグラフィソフトブース

ARCHICADでおなじみのグラフィソフトブース

BIM業界では、米国も日本同様に人手不足のようです。そこでインドのISP社は、RevitやAutoCADのオペレーターを1カ月2000ドルという低価格で提供するサービスを展示していました。

インド・ISP社はBIMオペレーターを1カ月2000ドルで提供するサービスを展示

インド・ISP社はBIMオペレーターを1カ月2000ドルで提供するサービスを展示

IT(情報通信)以外に米国らしい展示物としては、学校での銃撃事件が多発している背景もあり

 

防弾ガラス製のドア

 

なども展示されていました。

実際に防弾ガラスの後ろに人(社長など)をおいて、実弾での射撃テストをするなど、この分野のPR戦略には度肝を抜かれます。

銃弾の跡が残る防弾ガラスや防弾木製ドアも複数の会社が展示していた

銃弾の跡が残る防弾ガラスや防弾木製ドアも複数の会社が展示していた

このほか、レンガ造の意匠を簡単に実現できる金具でレンガタイルを取り付けるシステムや、真空ポンプで昇降する空気圧式の小型エレベーターなど、ユニークな製品も展示されていました。

リアリティーの高いレンガ造っぽく見せる外装材システム

リアリティーの高いレンガ造っぽく見せる外装材システム

壁に爪つきの鉄板を張り、レンガ状のタイルの溝を引っかけて落ちないようにする

壁に爪つきの鉄板を張り、レンガ状のタイルの溝を引っかけて落ちないようにする

空気圧式のエレベーター。標準で3万5000ドルからとか

空気圧式のエレベーター。標準で3万5000ドルからとか

以前に比べて、AIAではBIMに特化したセミナーや展示はぐっと少なくなりましたが、逆に地味だけど実用的なハード、ソフト、サービスは必ず見つかります。それだけ、建築には欠かせない当たり前のツールとなったことがうかがえますね。

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